第24話 クソとアホと無能
『よしここだな』
目の前にはとても大きな豪華な飾り付けのされた建物がある。
『ケイさん、私たちはどうしましょう?』
ユキは召喚者でも無い私達はどうすればいいかを聞いているのだろう。
『あぁ、いんじゃない?神獣の姿だとクソ王様がまた言ってきそうだし』
『分かりました!あと静かにしてますね』
俺はごめんなと伝え建物の中に入る。
『お前ら!何者だ!!』
建物に入った瞬間いきなり呼び止められてしまった。
あ、やべぇな...
『一応俺も召喚者なんですけど〜?』
気の抜けた声で無気力アピールをする
それを聞いた2人の騎士は王に確認をとるから付いてこいと言った。
え?クソ王様と早速会わないといけねぇの?
『ホラ、早くしろ!』
ユキとスイは優しくされてるのに俺だけ扱いが酷い。
『ジーク王、不審者を連行いたしました
身元を問いたら召喚者だと申すもので!』
アイツの名前ジークだったのかよ、いっちょ前にカッコイイ名前つけやがって。英雄様か?
『おい、不審者顔を上げろ』
王が命令口調に言ってくる。その顔絶対に歪めてやるよ!
『お久しぶりっすね〜!お う さ ま!
いやーこの前はお世話になりましたー!お陰様で今では金貨が沢山で金持ちになっちゃいました〜!』
俺の顔と声を聞いて不機嫌オーラを纏って騎士に命令する。
『騎士達よ、速やかにそやつらを討て!!
男の方は俺に対して気分を害させた。
女2人はそいつといるだけで同罪だ!!』
うひょー、怖ぇな!気分害しただけで俺は殺されるんかー!まぁ俺は良いとして、また2人は関係ないのに同罪て、おかしすぎる
『ケイさん!!!』
するとどっからかユリィの声が聞こえた。
『ユリィ?』
そしてもう一度
『ケイさん!!大丈夫ですか!?』
今度は俺の前に駆け寄ってくる。
『お、ユリィ!良かったぁー会いに行く手間が省けたよ!』
そういい笑顔を見せる俺
今はあのThe陰キャの様な髪は切り短髪になっており、整った顔が見える。
『少しの間でかっこよくなったんじゃないですか?ケイさん!』
『そうか?髪を切っただけなんだけどなー』
『王女様!!離れてください!そいつは罪人です!!』
なんかごっつい鎧を着たオッサンが言っている。何だよあのオッサン俺とユリィの感動の再開を邪魔しやがって!絶対に殺す!
ん?あのオッサン強いなぁー!オーラが違ぇ!
つかコレ俺負ける可能性高くね?多分騎士団長かな?見たことないからな。
『だってよユリィ、俺の後ろに下がってて』
『君は召喚者の端くれらしいな、聞いたぞお前だけ下級職業で実践訓練をしようと準備の時に子犬と子猫召喚しただけで魔力切れしたらしいな?よくそれで召喚者と名乗れるな。私は騎士だ、強き者には敬意を示すが、力無き者が立場に溺れるのは嫌いなんだ。しかも忠誠を誓う王に対しての不敬!私が直々に裁きを下す!』
こいつ、人のことを勝手に言いやがって。
こっちも苦労はしてんだよ!何が立場に溺れるだよ!あのクソのせいで俺は今こうやって頑張ってるんだよ!慣れない環境で冒険者やってチンピラに絡まれたり、そもそも治安維持が仕事の騎士は何やってんだよ!
『は、はぁ。そうなんですね!凄い忠誠心ですねー!あんなクソに対してあそこまで言えるなんて俺には無理そうですね!さすが騎士団長様だ!!』
『戯れ言を、貴様はやはり私が殺す』
ユリィは心配そうに声を掛けるが大丈夫だよと一瞥しゼクスと名乗る騎士団長と向き合う。
『何だよ!うるせぇなー!コッチは酒呑んでんだよ!騒ぎの原因はなんだ!....お!よく見れば無能君じゃん!何しに来たの?え?まさか仲間にして下さいってか?ギャハハハ!!』
そう言うのは猿山だ。うわ!酒くせぇ!
『つかその可愛い子2人は誰よ?ゼクスさんその2人って誰なんでしょうすか?』
下手な敬語を使っている猿山を見ていると、やはりアホだなと思う。
『ユキとスイはソコのアホと殺ってくれ
殺れって言ったけどガチで殺すなよ!』
それを聞いた猿山は余裕な調子でへぇーユキとスイって言うんだ!ネーミングセンス無さすぎで草生えるとか意味の分からない事を言っている。勝手に草でも生やしとけカス!
『んじゃ早速やるか、ゼクスさん!』
その言葉が合図となり俺はまあまあな剣を作成する。
『神速!!』
ゼクスさんはいきなりスキルを使い俺の懐まで潜る。
『さらば、罪人よ!』
<あとがき>
お疲れ様です!凪津です!
キツいです、体力的に、最近無気力で何もやる気が起きません!ゲームは毎日やってます!w
これからも応援、♡と⭐⭐⭐、よろしければ作品のフォローよろしくお願いします。
良ければレビューを頂けると光栄です。
投稿期間が不規則ですが、これからもよろしくお願いします!
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