第15話 2匹の神獣とその主

ユキ&スイside


「主寝ちゃったね」


そう言うのはスイで少し寂しそうに尻尾を下げている。


「こんなに色々あったら誰だって疲れるよ

私達も例外じゃない。私達は神獣であっても

神ではないからね、神に近しい存在でしか無いんだ。だから私達は栄養のある食事と睡眠が必要なんだ。」


「それは僕も分かるよ、僕達が神ならば主にも会えなかったと思う。それと千年前の戦争だって僕達が神だったならばあの鐘は効かないんだ。それくらい僕にも分かるさ。」


2匹は夕方5時を示す鐘の音を聴き懐かしむ様に言う。


「私達もまだまだ強くなれるかもしれない。

だから私は主の召喚魔法の呼び掛けに応じたんだ。それはお前も一緒だろ?天狼フェンリル


「そうだね、僕も一緒だよ。面白そうな人を見つけたから僕も応えた。君の言うことも分からなくはない。寧ろ共感できる。虎の王」


◇・◇・◇・◇


ケイside


俺は今さっき眠りについた。それなのに意識がある。そして俺はアリシアの世界にいるようだ。証拠に目の前に座ってお茶をのんでいる。


『久しぶり、アリシア』


とりあえず声をかけてみる。


『久しぶりですねケイさん。

どうですか?希望に満ちていた異世界生活は

私はたまにしか状況が見えないのですが

結構大変そうですね。』


多分アリシアは王に追放され、冒険者になった事を言っているのだろう。


もちろん俺も自分の事が心配でならないのだが

俺には心強い仲間がいるのだ。


『まぁ何とかなればいいけど。そういや

アリシアって神獣って知ってる?』


『知ってますよ!凄くかっこいいですよね

でも実際に見た訳ではなく、写真で見た程度なんですけど。』


神界にカメラなんて存在するのか。

そういや俺スマホ持ってるじゃん。アリシアと撮りたいな。


『アリシア、記念に写真撮らない?』


しかしアリシアは申し訳なさそうに言ってくる


『ケイさんと私も写真を撮りたいんですけど

ここは一応私がケイさんの夢に意識を接続させているので写真を取れないんですよ。』


『そういえばそうだったね、現実と区別がつかないね、まぁ俺のスマホのフォルダを美少女で埋める計画にもアリシアの協力が必要不可欠だからまた今度よろしくね!』


俺は少し冗談を混ぜながらワイワイと話をした


『ケイさん、今日はありがとうございました 神界はいつも1人なのでとても有意義な時間でした。今度は絶対に写真撮りましょうね!

それとこれからも頑張って下さい』


『おう!こっちこそありがとう!

美少女と話せるだけで気分は良くなるから

またね!』


そういい俺はアリシアの世界から意識が落ち、

意識を覚醒させた。



◇・◇・◇・◇・◇

お久しぶりですm(*_ _)m

更新遅くなり申し訳ございませんでした。

理由は体力的問題と疲労により小説に手が付けれませんでした。来週からは元のペースに戻ると思います。

応援、♡と⭐⭐⭐よろしくお願いします

次回もお楽しみに!!






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