第6話 名前をつけよう!

俺は夢から覚め、目をあける。

そこには見慣れた、俺に用意された部屋の天井が見える。さすがに見知らぬ天井ではないようだ。


そして、俺はふと気付く。


俺の腹に2つの白い毛玉が丸まっているのだ。


『あのー、そこどいてもらえますか?』


「お、やっと起きたのか主よ!さすがに神獣2匹との契約は魔力切れになるよな」


そう言うのは狼さんだ。


虎さんは俺のところに来て頭を撫でて欲しいと

催促してきた。


俺は今見た夢の話をすることにする。


『見たのか?あの厄災を?

あれは今から1000年前の出来事だよ

昔、僕達は強大な力を持っていた為国に崇められていたんだ。でも国は良くは思わなかったんだろうね、僕達2匹で1国は滅ぼせるからそれを脅威に思ったんだろう。』


狼さんはそう言って懐かしむ様に話す


『昔、私達はとある勇者と契約していたんだ

その勇者は召喚術士で一流だったよ!

自分でも戦う力を持っていて、それ以上に優しかったんだ。でも実際国は勇者を集団転移で呼び出し、国に仕えさせ、死ぬまで戦いを強要するんだ。だから狼は君に忠告したんだよ。

ろくなことに巻き込まれたくないのならこの国から逃げろとね』


そして、俺は昔あった出来事と俺が寝ている時に何が起きたのかを説明してくれた。


まず俺が魔力切れで倒れた時俺は自室に運ばれ

3日間眠っていたこと。


そして他のクラスメイトは下級ダンジョンを

全パーティー攻略でき、今は国王に顔合わせを

しているようだ。


『なあ主?そろそろ僕達に名前を付けてよ

狼さんとか虎さんとか堅苦しいよ!僕達は主従関係ではあるけどもう少しフランクに接したいんだよ』


そういえばまだ名前をつけてなかった

俺昔っからネーミングセンスが皆無とか言われてんだよなー


『分かった、ちょっと考えるから待ってて』


そう言うが、まったく思いつかない!

妥当なのはその個体の特徴とかを名前にするとかだよな?


クソー!どっちも白いじゃねぇかよ!


『どんな名前がいい?』


俺は素直に聞く


すると返ってきた返事は驚愕だった


『私達2匹は一応性別は雌だからあんまし

雄っぽくないやつで頼むよ』


マジかぁー雌だったのか!

それ聞いてなかったらめっちゃ厨二感あふれる

名前になってたよ。


えーと、虎さんは真っ白で雪みたいで丸まると

大福みたいなんだよなー!


狼さんは白がベースで所々毛先が水色になって

いる。


よし、決めた!


『名前決まったよ!まず虎さんから

君は<ユキ>だ!意味は雪のように白いのと

これだったら雌でもあう名前のはず!』


そう言うとユキは嬉しそうに尻尾を振っている


「ありがとう主!私はこれからユキと名乗るよ!!」


次は狼さんだ!


『次に狼さんだね、君は<スイ>だ

意味は水色から持ってきてるんだけど嫌かな』


「いや嬉しい!僕はこれからスイだ!

ありがとう!君はとてもいいセンスだ!」


そう言い、俺をべた褒めしてくる2匹はとても

可愛かった。


「なぁ主?ステータス見てみなよ?

きっと面白いものが見れるよ!」


そう言うのはスイだ。


言われた通りステータスを見る。


名前:ケイ


職業:料理人・召喚術士


スキル:アリシアの加護

隠蔽

刃物作成

切れ味強化

麻痺・毒無効

下級魔法

召喚魔法

職業変化⭐⭐⭐




は?!何か星が3つついてるんだが?

これは遂に!!!






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