第3話 魔法ってどう使うの?

『ありがとうな、神室』

俺は上辺だけのお礼を神室に返す。


『俺がカバーするから安心しろよ』


ホントに頼もしい限りだ、正直ココには俺の居場所はない。

性格に難ありの猿山でも職業に関しては上級である。そして桜羽も上級職業であり、上級魔法使いでとても頼もしい、性格を覗いては...

神室に関しては言うまでもない。

勇者だぞ?勝てる訳が無い。

だから俺には金魚のフンがお似合いだろう。


『それでは皆様方、攻略開始をする前に指導役として各パーティーに一人騎士が付きますのでご安心下さい。』


アレクサンダーはそう言って、思った通り

俺がいる、神室達のパーティーに来た。


『それでは皆さんよろしくお願いします!

何か気になる事があれば、何でも聞いて下さい。さぁ、行きましょう』


そう言い、アレクサンダーが先導してくれる

すると桜羽がアレクサンダーに質問をする


『アレクサンダーさんってー!今おいくつなんですかー?』

『自分は、まだ17ですね!』

は?!俺らと同い年なのか?

しっかりしすぎじゃないか?副団長だろ?

そんな、若さで手に入れるとかどんだけ努力

したんだろうな、俺には無理だと思う。


『そうだ、一応俺も下級魔法がスキルとして

所持してはいるんですけど、使えないんですけど、理由って分かります?』


そう、俺はスキルはあるのに魔法が使えない

魔力がないのか、それとも何か別のプロセスが

必要なのか分からないのだ。


『やっぱりお前は無能だな!笑

そもそもお前は荷物持ちとして働けって!』


『下級魔法って、上級魔法使いがいるから

必要ないでしょ。しかも魔法が使えないって

ただのお荷物じゃない笑荷物持ちがお荷物に

なってたら話にならないじゃない。笑』


『アレクサンダーさん理由わかります?』


俺は2人を無視してアレクサンダーに話を振る

『えーとですね、魔法はイメージと詠唱ですね。この2つがしっかりしていないと難しいと思います。もうひとつは魔力を感じる事ですかね。魔力を感じる為には誰かに流して貰うが

定番ですかね。』


そういや詠唱とかしてなかったな。イメージは

妄想を得意とするヲタクとしては問題はないはず...うん、大丈夫だろう!

後は魔力を感じるとか、多分転生者だからきっと融通が聞いてて欲しいですおすし!


そこからは簡単に出来るようになった。

アレクサンダーの教えが良いと俺は思う。

それでも下級だ、大した火力も出ない。


『あの、今から2匹ほど召喚したいんですけどいいですか?』


アレクサンダーは早めにお願いしますねと承諾

してくれた。


『俺の望みに応え、俺の力となり、共に生きて、助け合い、ここに顕現せよ、大地は自然の輝きを、空はひろき心を、代償として俺の血肉と魔力を捧げよう。』


そう言い俺は刃物作成のスキルを使い、果物ナイフを作り指を少し切り血を2滴程足元に垂らす。そして魔力を込め、イメージをする。


そしてそこには魔法陣が完成し、2匹の小さな

動物が現れたのだった。





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