第1話 テストの結果が出るまでと似た気持ち
俺は目を開けると、そこには30人くらいの顔見知りがいた。
周りを見渡すと、教会の様な、神殿の様な
石造りで出来た建物の中にいるということがわかる。
すると一人の男が叫んだ
『おい!ココどこだよ!マジでなんなんだよ
ふざけんなよ、俺さっきまでゲームしてたんだぞ!!』
そう叫んでいるのは、俺のクラスメイトの一人
髪はくすんだ金髪でオールバックにしているのが特徴の猿山だったはず。
まぁいわゆるチャラい系の人間だ。俺とは真反対だな、あんなに叫んでバカじゃないのかと思ってしまう。実際バカなのは目に見えてると思った事が悟られないよう顔に出さないよう気を付ける。
そこで今度は別の男が叫んだ
『まさかコレってあの定番の集団転移!!!』
そう叫んだのはクラスではムードメーカー的
存在でクラスに面白い系オタクとして通ってる
西川だ。
それを聞いた、他のクラスメイト達は様々な声
をあげる。
『おぉー!!』『マジ!!』『マジダル〜』
多分、ここで俺が西川と同じ事を言ったとして、こんな色んな反応は帰って来ないだろう。
理由は単純だ、人望が違う。
俺の場合は『ダルー』『何、1人で盛り上がってんの?キモッ!』とかだろう。
だから俺は決して目立つ事はしない。
この劣悪とも言える様な空気を一瞬で変える人物がここに来て発言する。
『みんな、一旦落ち着こう!情報を整理するんだ、ここで踏みとどまっても意味がないんだ』
さすがだな、俺は素直に関心する。
お前何目線やねん!(#`д´)ノ゙)Д`)ベシッって思うなよ!話を戻そう。
この空気を変えたのは、このクラスカーストの
TOPに君臨する。イケメンで優しくて、成績優秀、運動神経もいいと来た。しかも高身長!
憎いを通り越してもう関心してしまう程である
その名を神室 蓮だ。コイツの特徴はさっき言ったのも含め、髪は茶髪で、コレは地毛らしい
髪型はミディアムだ。
『転移者様方、こちらをご注目ください。』
俺たちの後ろから爽やかな声が聞こえてきた。
後ろを振り替えると、イケメンの騎士が立っていた。その後ろには数人の騎士が立っており、
イケメン騎士がこちらに歩いてきた。
『転生者様方、私は王国騎士団副団長の一人
アレクサンダーです。どうぞお見知りおきを』
それに応じるように神室も前に出て挨拶をする
『自分は神室 蓮です。これは集団転移で間違いないてじょうか?』
アレクサンダーはすぐに肯定した。
『こちらの勝手な都合で召喚してしまい誠に申し訳ありません。まず簡単に説明します。
この世界は今、魔族に脅かされています。
その状況を打破する為に私達はあなた方を召喚致しました。あなた方には今から職業鑑定を行ってもらいます。あちらにある石版に触れて頂きます。』
そう言うと、騎士は石版のある方に指を向けた
それを聞いた猿山は一番は俺だァ!とアホな事を言っている。
それに続き、全員が動き出す。
俺は目立ちたくないので10番目ぐらいに並んだ。猿山の適正職業は『拳闘士』で上級職業らしい。続いてクラスカースト上位の女子は
『上級魔法使い』だった。魔法使いにもランク
があるようで、下級、中級、上級の三段階で、
騎士たちは今回は優秀な人材が多いぞ!
等と喜んでいた。
どんどん順番が過ぎ遂に俺の番が来た。
俺は石版に手を添えると石版が光り職業が表示された。表示された職業は2つありメインが
『料理人』サブ職業が『召喚術士』と出た。
もちろんこんな職業はハズレであり下級職業で
ある。俺はテストの前の結果を待つ時と似た感じでいたのだが、実際帰って来ると赤点だー!
という気持ちに陥りそうになった。
下級職業はメインとサブがあり、そこで埋め合わせが行われていようだ。
最後に神室の番が回って来た。
結果は『勇者』もちろん最強の職業である。
これまた俺とは真反対だな
下級職業は俺1人だった。
『全員鑑定は済みましたね、では居住区に案内します!』
俺たちはアレクサンダーに着いて行くととても豪勢な部屋に案内された。一人一部屋だそうだ
とても広く20畳ぐらいあるのではないか?1人にはデカすぎる。
そこから色々な場所へと案内されたが一番気になるのはやっぱり図書館だ。本は知識の塊、
きっとこの世界は知識が物を言うと思う。
どれだけ難易度MAXのゲームをしたとしても
攻略法を知るか知らないかだと結構な差がでる
それと同じようにこの世界は死と隣合わせなのだ、知っていて得しかないだろう。
そかから2時間程度この世界の本をよんだのであった。
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