プロローグ

目を覚ますとそこには何も無い世界と一人の少女が立っていた。

『すみません!!』

少女がいきなり謝罪してくる。俺は急展開すぎて理解出来ない。

『あのー、ここってどこですか?』

俺は一番の疑問を少女に伝える。

『こ、ここは神界でしゅ!///』

今、絶対噛んだ、可愛い!しかし俺は空気の読める男だこんな所で揚げ足はとらない!

『神界というと君は神様ですか?』

すると少女は素直に肯定した

『そうです、私は神様です!どうですか凄いでしょー!』

神様は胸を張ってそう言った。まぁ張れる胸は

無いみたいだが...感情豊かな神様という事は分かった。

『俺って死んだんですか?』

俺の質問に神様は否定した。

『死んだのは少し違いますね。まぁ現世では死んだ事になるんですが、私達が連れてきたっていうのが正しいです』

結果、死んでるから間違いはないんだろうけど

神様側にも色々な経緯があるのだろう。

『私達って言うことは他にも神様はいらっしゃるんですか?』

『はい、神様は何人もいますよ。日本だって八百万の神とか言うじゃないですか』

俺分かったぞ!これってあれだ、異世界転生の

前の奴だな!定番の奴だ!

『という事は俺って異世界転生とか出来ちゃったりするんですか?』

俺は期待を込めて神様に質問する

ヲタクなら憧れるあの異世界転生だ!

期待しない訳がない

『さすがですね!やっぱり日本人はそういうのに理解が良くて嬉しい限りです!』

リア充達はあれなんだろう、元の世界に返せだとかクレームを言ったりするのだろうか

『転生する世界ってどんな世界なんですか?』これは聞いておかないとダメな質問だ。

『はい、剣と魔法そして職業が重要な世界です!』

よし、ここまではテンプレだ後は特典の確認だけだ、この特典1つで左右するからね

『特典はあります、1つだけですけど』

さすが神様、俺の考えはお見通しですか。

『心の中でステータスと念じれば目の前に表示されます。あ、後ステータスは他人に見えない為そこら辺は大丈夫です!』

神様はしっかりと補足してくれる

『(ステータス)』

よし出てきた、内容はどんな感じだろう


名前:設定してください


職業:?


スキル

アリシアの加護

隠蔽

アイテムボックス


装備

特に無し


Lv:5


『うん異常ないな、このアリシアの加護っていうのはなんですか?』

すると神様は少し慌ててしっかりと返答してくれる

『アリシアっていうのは私の名前です。呼び捨てして構わないですよ!能力はLvが上がりやすくなります』

それって結構強くないか?まぁあって損はしない。むしろ得だと思う。

『それでは特典は何にしますか?』

アリシアが特典内容が書いてある紙を渡してくれた。

そこには聖剣なんたらだの、魔剣うんたらだったり、色々なチート武器だったりスキルがある

そこで俺はある物に目をつける。

そこには明らかにも周りとLvが段違いに高い

ものがあった。その名前は<職業変化>という

スキルだった。効果は下級職なら一定Lvになれば、転職できるというものだった。

しかも、以前のスキルを持ち越せるというもので何かと便利そうだ。でも下級職限定という所でしっかり調整されてるんだなと思う

『俺は職業変化を選びます!』

するとアリシアは分かりましたと言って俺に職業変化のスキルを与えてくれた。

『ありがとうございます!あ、そういえば俺

名前教えてなかったですね、俺はケイです』

『それではケイさん!さようならです!頑張ってくださいね!』

『はい!行ってきます!』

アリシアは俺の所に寄ってきて大事な事を言ってきた。

『ケイさん!そういえば他にも転生者はいますからね!集団転移ってやつです!』

それ最初に言う奴では?と思いながら、やっぱりアリシアは少し天然なのだろうと思った。

そして俺の体が淡い光を帯だし徐々に光が強くなり遂に神界から立ち去った。


神界に一人残ったアリシアは誰もいない場所で

独り言を呟く。

『ケイさん、とても変わった人です。あんなチートの塊を見ても尚、職業変化という変わり種のスキルを選ぶだなんて』

アリシアは期待に満ちた笑顔でそう言った。

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