第16話 闇に沈む
ポー・ストークスマンは静かに静かに己の意識を闇に溶かす。
目を閉じる。
薄明るい闇になる。
それまで気にしていなかった音が一気にざわめく。
体内の心臓の音、車のクラクション、話し声、アナウンス……
ポーは、そこから闇に潜る。
浸水する様に底へ向かう。
光がどんどん薄くなる。
だが、消えない。
一縷の筋となってポーを導いてくれる。
光が切れる。
底だ。
もう、音はしない。
静寂だけが支配する。
心の目も閉じる。
闇と同化する。
肉体の目を開ける。
倒れた。
同時に全ての光、音、感触などがポーに流れ込んできた。
現場は騒然としている。
証拠を消すため、もう数発、建物などに向かい撃つ。
けが人はいないはずだ。
これが全ての始まり。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます