第10話 コインランドリー
ここは星ノ宮市の巨大コインランドリー。
布団から衣類まで超大型から小型まで洗濯乾燥機が揃っている。
流石に干しきれなくった洗濯物を秋水と綾子は持ち込んで乾燥機にかけた。
他にも稼働している機械はあるが、近くにコンビニや本屋さんがあるのでそっちのほうにいっているようだ。
二人もやることもなくスマートフォンをいじっている。
「正行の奴、夕食にドリアを注文してきやがった……」
不意に綾子が聞いてきた。
「ねえ、秋水」
「何?」
「私が死んだから、泣いてくれる?」
「いや、泣かんよ」
「元、妻だけど冷たいのね」
「馬鹿。どんなことをしてもお前を先に向こうには行かせないから泣きたくったって泣けないの」
「病気でも?」
「そうだよ」
綾子はちらっと横にいる元旦那を見た。
平然とスマフォをいじっていた。
でも、それがなんだか嬉しかった。
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