第7話 最後の呼吸
周りが紅蓮に燃える。
連れ去られた妻を救えた。
それで終わりの話だった。
しかし、帰途の途中で平野平秋水は胸を撃たれた。
幸い、心臓に直撃してない。
相当外したみたいだ。
生きている。
だが、出血がひどい。
めまいがする。
そこに色の違う一角を見つける。
食料庫か避難用の梯子があったかは分からないが秋水が隠れるスペースがある。
そこに身を潜ませる。
意識がどんどん消える。
――死ぬ前に吸う一呼吸はどんな味なのだろう?
最後にそう思った。
再び目が覚めた時、そこは天国ではなく冷たい酸素が半強制的に入る集中治療室だった。
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