第3話 ミートピア
ある日。
珍しく居間の正行がテレビにゲーム機を繋いでゲームをしてた。
ひょっこり顔を出した石動が思わず、声をかけた。
「正行。何やっているんだ?」
「ミートピアです」
「肉の祭典か?」
「それはミートフェアです……身近な人の似顔絵で配役をしてゲームが出来ます」
「?」
理解できない石動。
だが、テレビの画面には正行らしき戦士の格好をしたキャラクターと自分だと思わしきキャラクターがいた。
「これ、正行か?」
「はい」
「こいつは……俺か?」
「そうですよ。職業は盗賊にしました」
思わず、見てみる。
よく特徴を捉えている。
「あと、パーティーにお母さんを魔法使い、死んだじいちゃんを僧侶にしました」
「なんか、老師がおかしなことになってないか……? おい、正行。おやっさんはどうした?」
「そんなの決まっているでしょ?」
二人は顔を見合わせ言った。
「魔王様!」
二人は気が付かない。
この会話を気配を消した魔王こと秋水が聞いていたことを……
その後、正行と石動が秋水の下で厳しめのメニューを課されることを……
なお、秋水も同じゲームソフトを買ってプレイ。
ほぼパーティーは同じだが、僧侶を外した。
かわりにアイドルを入れた。
アイドル・シュウスイ。
「当然っしょ」
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