解説欲しい!
最初の無意識世界みたいなところも、主人公の感情も、なぜだかよくわからないのにグッと来て引き込まれました。
作者からの返信
解説的なのを置かしてもらいます( ^^) _旦~~
(凄い長文になってしまいましたすいません)
まず最初の世界は佐々木の頭の中を表している、いわば佐々木の空想世界。
よって感情や既存の体験、思考が大きく影響する世界です。
順々に説明しますと、
ミア(佐々木)が目覚めた場所である海で囲まれた島、孤島です。
この場所は二つの意味で”孤立”を表します。
一つは仲間が戦死していくなか、死ねずに生き残り孤立した事。
もう一つは会話から分かる通り、ミアは人付き合いが苦手という点で、ミアは木葉隊のなかで孤立感を感じています。
ミアが仲間の姿を実際に見ていないのはそのためです。
次にキア(逢沢)の登場です。
ミアがキアに対して抱いているイメージとしては”信頼”です。
同じ戦闘機を操縦するバディという関係もあいまって他の木葉隊メンバーよりも仲が良く、そのためミアの脳内世界で唯一ミアと接触できた人間です。
作中ではそこまで詳しく描いていませんがキアは社交的で、人見知りなミアにとってキアは目標な人でもあります。
次の出来事としては、エンジン音です。
これは現実世界でなっているもので、聞こえた船の音は佐々木を救出しに来たもの、聞こえた飛行機の音は戦艦アーノルドを仕留めに行った戦闘のエンジン音でした。
この音は現実世界で鳴っているものなのでミアには聞こえますが、キアには聞くことは出来ません。
ここまでは戦闘機から海に落ち、生か死かの瀬戸際にいる佐々木が、つらい現状にある現実から意識を逃がすために作った世界です。
しかしこの時現実では、佐々木が息を引き取る前に船で救助されています。
つまり窮地を脱した佐々木にとってこの世界は不要になり、この夢から醒めなければならないという事に深層心理下で佐々木は気付きます。
その時脳内で作り上げられたキャラクターが、母と名乗る海です。
彼女の目的は、無意識のうちに夢の中に引きこもろうとしているミアを現実世界に戻すことです。
ミアにとって海は”恐怖”です。
仲間の命を飲み込んでしまう海は死神のような存在だとミアは思っています。
しかし恐怖というのは現実世界に意識を戻す起爆剤と化すことが出来ます。
そこに仲間の消失という高負荷のストレスがかかることで、夢を見ていた佐々木の意識は無事現実に戻ることが出来た。
これがミアの脳内世界での大まかなストーリーです。
これを意識してもう一度、物語を読み直したら今とは少し違った印象を受けると思います。
それとキアが言った「ありがたし」というのは木葉隊の自爆特攻の合図です。
漢字に直すと「有り難し」、自らが有ることが難しい。
つまり自分の機体が何らかの損傷で帰還が難しい場合は突っ込め、というものです。
あと、ミアとキアという名前は
MIA:作戦中に行方不明になった者(Missing In Action)
KIA:作戦中に死んでしまった者(Killed In Action)
という所から来てます。
最後に、ミアとキアを読んでいただきありがとうございますm(_ _"m)
このようなコメントは小説を書く活力になるので本当にありがたしです。
読みました。
不思議な世界に迷い込んだかのような楽しさがありました!
解説とセットでより楽しめる作品かと思います。
個人的にこういうお話が大好きなので、世の中にもっと増えれば良いと思いますね。
ありがとうございました。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
気に入って頂けたのなら幸いです
これからも互いに脳内世界を上手く捻出できるように頑張っていきましょう٩( 'ω' )و