大使の誕生日祝い
「ロス! これ全部持っていって」
「何です」
王女が従者の部屋の扉を乱暴に開き、大量の上質な布と飾り紐を押し付ける。
「私の厳選した品なの。気に入ってくださるといいけれど」
「誰にです」
返答がある前に、王女の後ろに王子が本を抱えて現れた。
「ロス、これも頼む。趣味に合う話だといいのだが」
「だから誰の」
すると二人は全く同じ顔で異口同音に答えた。
「シレア国親善大使の誕生日祝いに」
「は」
「遅れたのを詫びておいてくれるか」
「ロスは花でも持っていけばいいと思うわ」
「それどこに行けばいいんですか」
***
140字越えメタシレア城です。三月に入ってしまいましたが、二月如月生まれの如月芳美シレア国親善大使様、いつもありがとうございますということで。
すみません、投稿先を間違えたので移動しました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます