大使の誕生日祝い

「ロス! これ全部持っていって」

「何です」

 王女が従者の部屋の扉を乱暴に開き、大量の上質な布と飾り紐を押し付ける。

「私の厳選した品なの。気に入ってくださるといいけれど」

「誰にです」

 返答がある前に、王女の後ろに王子が本を抱えて現れた。

「ロス、これも頼む。趣味に合う話だといいのだが」

「だから誰の」

 すると二人は全く同じ顔で異口同音に答えた。

「シレア国親善大使の誕生日祝いに」

「は」

「遅れたのを詫びておいてくれるか」

「ロスは花でも持っていけばいいと思うわ」

「それどこに行けばいいんですか」


 ***


 140字越えメタシレア城です。三月に入ってしまいましたが、二月如月生まれの如月芳美シレア国親善大使様、いつもありがとうございますということで。


すみません、投稿先を間違えたので移動しました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る