殿下、笑う

「ねえお兄様」

「どうした?」(にっこり)


「殿下、会議の時の件は済ませておきました」

「ああ大臣、いつもすまない」(朗らかに微笑)


「あんたねぇ、夜景が見たいとか嘯いて夜番の衛士を下がらせたでしょう」

「今日は星が綺麗だから」

「あの衛士がここんとこ沈んでるのご存知の上で、ですよね?」

「それはどうかな」

「逆にご自分が倒れたら怒りますよ」

「怒られるのは困る」

 従者の渋面に王子は声を立てて笑った。



 殿下が声を立てて笑うのはロスとの会話の時が圧倒的に多いのに気が付きました。140字越え。

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