第10話 モチ、初めての銭湯②

うんとこしょ。ペンを両手で持った。

(モチ)「モ...」どてーん

(モチ)「うわー!いたた...」ペンが重くて転んでしまった。

泣きそうだ。

(スタッフさん)「だ、大丈夫ですか?」

(モチ)「ス...スタッフしゃん.....大丈夫です..」

そう言うと、ボクはうるうるしながらも、ペンを起こしながら立ち上がった。

大丈夫、名前を書いたらお湯に入れる。

(モチ)「モ...チ.....できました」

(スタッフさん)「は、はい、ありがとうございます。」

ようやく入れるのかな。

(スタッフさん)「それでは脱衣所へどうぞ」

(スタッフさん)「はい、わかりました。ありがとうございました...!」脱衣所ってなんだろう?

脱衣所を考えつつ、ボクはそこへよちよち向かった。


脱衣所へ着くと、【男湯】【女湯】という二つの看板がある。

えーっとボクは男......ってあれ?本当に男なの?まあいいや。(モチ)「男湯に入ってみるか」

男湯の方に入ると、そこには棚があったり洋服を脱いでいるおじさんがいる。

ボクは服を着ていないからそのまま入ることにする。

よちよちと歩きドアを開けた。

(モチ)「ふわぁ~!」

開けた途端湯気がすごかった。生暖かい湯気。

少し湯気が落ち着いたら、椅子に座って頭を洗っているお兄さんが見えた。

(モチ)「なるほど、ああするんだ」


つづく

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モチ、暮らす Lmay @may_7

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