第4話  モチの初の遊園地

さてご飯も食べたし、次は何しようかな~といっぱいになったお腹をさすりながら

なんとなく歩いていると、どこからか楽しそうな音楽が聞こえてくる。

♪トゥルットゥルッチャーン...

その音楽に近づくにつれ、人が多くなってくる。なんだろう。

大きな看板もある。とりあえず行ってみよう。


よちよち


本当になんだろうと思いながら、ボクは恐る恐る門の中に入った。

そこは人がいっぱい行き来していて、所々に珍しい乗り物のようなものがある。

音楽も狂ったみたいに爆音で流れている。

あまりにも衝撃的すぎてボクはしばらく棒立ちしてしまった。

ど、どうしよう?怖いよぉ~

...このままでもしょうがないから、珍しい乗り物のようなものに乗ってみることにする。なるべく優しそうなものにしよう。


よちよち よちよち



ボクは子供向けみたいなのを見つけた。結構そこは人気のようでいっぱい人が長蛇の列になって並んでいる。早速ボクも並んだ。

並んでいるとボクの前に、小学生くらいの男の子とそのお母さんのような人がいた。

(男の子)「ねえママ、早くこのアトラクションに乗りたいんだけど、まだぁ?」

(男の子のママ)「そうねぇ...この遊園地のアトラクション、比較的有名だからねぇ...」

そっか、ここは”遊園地”って言って、所々にある珍しい乗り物のようなものは”アトラクション”って言うんだぁ。そうなんだね。


一人で納得していると、とうとうボクの番がきた。

車を半分にしたみたいな乗り物にちょこんと乗ると、また音楽が流れてその車みたいなのが少し早めに前に動き始めた。

ボクはその車みたいなのにつられて前を見ると、別の車みたいなのにあの親子が乗っているのを発見した。

そういえば身長3センチのボクにとっては、このアトラクションは少し怖いけど

慣れたら大丈夫になってきた。むしろ楽しくなってきた。


楽しくなってこのアトラクションに何度も乗っていたら、あっという間に空がオレンジ色になっている。少し他のアトラクションにも乗れば良かったと

後悔しているけれど、今日はもう疲れたから休めるところを探そうと思う。

今日は本当に楽しかったなぁ、また来よう。


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