第5話 勇敢なモチ

(モチ)「アッチィ~、とろけちゃいそう~」

今日は凄く暑い日だ。ボクは公園のベンチに座ってボーっとしている。

もちろんデパートみたいな涼しいところに行くことも考えたけど

第一暑すぎて動くのも面倒だ。

このままだと本当にとろけるよと思っていると、ボクの目の前に

水遊びをしている人間の子供たちがいる。なんでボク気付かなかったんだろう?

(モチ)「おーい、ボクも入れてよ!」

(子供たち)「キャハハ、止めてよー!」

そうだ、ピョンピョン作戦だ。

(モチ)「お~い、ボクも入れてぇ~!」とベンチの上でぴょんぴょん飛び跳ねてみる。でも子供たちは騒いでいて気付かない。

最後の手段、ボクがあの現場に行くしかない。でも踏まれたらどうしよう?

踏まれて死んじゃうのと暑さで死んじゃうのだったら、どっちがいいんだろう?

いや、ボクはそんくらいで死になんかしない。死ぬもんか。


ボクは胸を張って堂々とそこへ行き、踏まれそうになりながらも水を浴びた。

(モチ)「生き返るぅ~!あ~!」

一瞬このあとどこで体を乾かそう?と思ったけど、ベンチの上でお昼寝をしながら乾かそう。

今度はプールにも挑戦したいな。

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