2021年 5月19日 父も発熱する。そして、私に嗅覚の異常が現れ始める。
福井家の中で最後の砦であった、父が発熱する。
熱は37.5度。家族の中では一番低いが、やはり食欲が減退し、ほとんどものが食べられないようだ。
私は38.5度。母は37.9度。
近所に住む弟に頼り、いろいろゼリー飲料や、ポカリスエット、ゼリー、プリン、ヨーグルト。果物。あとプチトマトなど簡単に食べられる野菜類などを買ってきてもらう。
もし、コロナだったらと思うと、犬のマロンの散歩にも行けない。
マロンはもう十三歳のシニアなので散歩に行けなくてもあまり気にしてはいない様子なのが、せめてもの救い。
スタミナをつけようと、ペペロンチーノを作ったら、驚いた。
にんにくの臭いが全くしない。
恐る恐る、自分が普段使っているコロンを腕にしゅっと吹きかけてみるが、匂いが本当にかすかにするかどうか。ぐらい。
珈琲をいれてみたが(ブラックコーヒーが私は好きである)
ひたすらまずい。ただの泥水のように感じる。ちゃんとドリップで淹れたのに。
父も珈琲が美味しくないという。
夕食がお通夜のような惨状になる。誰も何も言わないが、やはりコロナなのではないか……と、思っている空気がありありと伝わる。
しかし、感染経路がわからない。(身近に発症した人がいない)
COCOAをスマホに入れておけば良かった、と後悔する。
スマホの電池消費が激しくなると聞いて、見合わせていたのだ。母と父はガラケーなのでCOCOAは使えないが、それでも何かの手掛かりになったかもしれない。
パルスオキシメーターがまだ届かない。配送が遅れているらしい。
母が本当に苦しそうにしているのし、薬が明日切れる。薬が切れても熱が下がらなかったら、改めて受診しようと決意する。
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