105話目(ホワイトデー)

 今日はホワイトデー。

 誰にもバレンタインを渡さない私には関係無い日。

 部活も入ってないから、春休みは誰とも会わない。

 外を見ると、紙袋を持った幼馴染みが歩いていた。


 初恋は彼。


 余計なことを思い出して赤面した。

 でも彼は私の家の前を素通りした。


 溜息を吐く私の机には、彼宛のチョコが乗っていた。

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