104話目

夜明けの手前側で雲が散った紺空に、君の姿をなぞった

遠くにいる君との恋は、とても淡かった

想い出せば忘れてしまいそうで、臆病な記憶を大切に閉じ込めている

でも溢れ出してしまう君の姿はいつだって鮮やかで、どうしようもなく愛しい


ほら、闇に目を向けてみて

想い出色の虹が青く、瞼の裏に眩しく光るよ

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