103話目(バレンタイン男子ver.)

「あ、あのこれ、受け取ってください!」


耳の先まで真っ赤になった後輩に、綺麗な模様の箱を貰った

バレンタインの贈り物なんて初めてで、嬉しさで胸が一杯になった


「ありがとう」


─良かったら付き合いませんか


そう言おうとして、声が詰まる

僕の初恋を奪った後輩に、ただ静かに笑うことしか出来なかった

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