62話目
風の吹く様に時は流れる
雪の降る様に日は沈む
静寂に包まれたこの世界には、幽かな希望もない
白一色に染まったこの世界には、光も届かない
分かっている
これは幻だって
でも僕はもう少しだけ、この世界に居たいな
死んだ君が隣を歩いてくれている間に、あの言葉を伝えるんだ
「好きだったよ。ずっと昔から」
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