60話目

星降る夜空に強く輝く光が一つ

何よりも大きく、何よりも明るく光る


「この綺麗な景色が続けばいいのに」


君はそう言う

ふと君の頬に輝く星が流れた

雫は落ちて、斑模様まだらもようの薔薇を濡らした

その涙を拭ってあげたい

でも手を伸ばしたって届く事はない

代わりにあの日言えなかった言葉を贈ろう


『先に死んでごめん』

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る