59話目

体育祭の借り物競争が始まった

お題が書かれた紙を開くと「一番好きな人」だった

はぁと溜息をつき、人だかりへ走る

確か次は徒競走か

走らせるのは駄目か

人を掻き分け、彼女の元に辿り着く

僕らは付き合っている事を誰にも言っていない

驚く彼女を抱えた

それから一着で着いた僕らは脚光を浴びる羽目になった

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