第11話 同衾

 用意された食事をがつがつと詰め込んで、就寝準備を整えて。勇者は再びベッドに潜り込んだ。

 咳は既に止み、熱もすっかり下がった。

 気力も体力も、漲んばかりに充填された。

 もちろん念入りに歯を磨き、ミントの香りで口内を満たした。

 従者はお風呂へ行った。そろそろ、戻る頃だろう。

 勇者はベッドの上をゴロゴロと転がって、戦場フィールドの広さを身体に染み込ませる。

 先に布陣した側が有利。

 兵法の鉄則だ。

 勇者は、ベッドの右側を占めた。利き腕である右手を存分に動かせる布陣である。

 ベッドは狭い。従者は空いているスペースにすっぽり嵌め込まれるように、身体を横たえることになる。相手を任意の場所に導くのも兵法だ。合戦仕度は、整った。

 あとは。


 この天祐を活かせるかどうかだ。




 階段を、上る足音。

 ゆっくり、慎重に。

 少し、気後れしたような足の歩み・・


 こんっ・・こんっ・・と、ひどく遠慮がちなノックの音がドアに響いた。勇者は沈黙を保つ。寝ているふりをする。ゆっくりとドアが開いて、娘が入ってきた。


 空気が、変わる。


 静かに沈んでいた空気が、急に軽やかに舞い踊り始めた。

 すうっと清浄なる空色そらのいろ

 あまやかなる薄紅色うすべにいろ

 空気は美しい薄絹を身に纏い、気品漂う律動を宿すようだった。

 


 しずしずと厳かに進む娘。

 洗い立ての黒髪が、艶々光る。

 紺色のガウンからのぞく肌が、しっとりと桜色に色づいている。

 

 えんなり。

 匂い立つ、姿。


 娘は身体を伸ばし、ランプの灯を一つずつ吹き消していく。

 澄んだ高原を彩る秋桜コスモスのように、その心を映し聖艶は調和して。


 目をつぶる勇者にも、部屋が暗くなっていくのが分かる。一つ消えるごとに、心臓がどくんと高鳴る。

 小さなベッドランプを除き、室内の灯りはすべて消された。

 甘い香りが、少し強くなったようだ。


 横たわる勇者は、ベッドが少しだけ沈むのを感じた。同時に、石鹸の匂いと南国の花を思わせる香りが鼻腔を充たす。

 勇者の口内に唾液が溢れる。緊張と、欲求への衝動と。思わずごくりと生唾を呑む。


「・・勇者様。・・起きていらっしゃいますよね?・・・絶対に、触ってはいけません。よろしい、ですか・・?」


 ゆっくりと、厳粛に。抗うことが難しいような圧を持たせて、従者は宣した。思わず「はい!」と返事をする勇者。狸寝入りの術は破られた。

 震い付きたくなるような香りを漂わせながら、娘は続けた。


「もしも触ったら。・・容赦は、しません」


 娘は禁忌を提示した。禁忌を犯せば罰を与えると宣告した。

 もし勇者が宗教家であったなら。この言葉には一定の効果があっただろう。宗教家は崇めるものと同じ風景を眺めたいが故に、その足跡を辿り、その道から外れぬよう努める。

 しかし、勇者は実際家だ。崇めるものを様々な角度から眺めてみたい。見詰めたい。崇めるものの言葉とて、損得を計る。


「わかりました」

 しかし勇者はこくこく頷いてみせた。



 仄かな灯りのなか。すぐ目の前に紺色のガウンを纏った身体が、ゆっくり横たわった。そして位置を定めるようにもぞもぞ動いた。


 娘は、勇者に背を向けて横たわっている。顔は見えない。しかし、その動きのなかに、恥じらいと戸惑いとが見て取れた。黒髪から覗く赤い艶々した耳。ふるふると身動ぐようだった。


 薄暗い。視覚情報が少なくなれば、他の感覚の処理機能は上がる。例えば聴覚。僅かな吐息すら聞き逃さない。例えば嗅覚。いつも以上に敏感に。甘く熟れた桃の香りのような体臭を探り当てて。

 ・・さて。触覚と味覚の出番はあろうか?





 ベッドは狭い。従者が思った以上に狭い。いや、想定外だったのは勇者の身体の大きさだろう。宿主にベッドを見せて貰ったとき、二人でも寝られると思った。多少の余裕はあろうと思った。自分を基準に、計っていた。仕方のないことである。幼少期における父親の添い寝を別として、従者は異性と同じベッドに横たわったことなどない。スケール感が分からない。背の高さは知っているが、こんなにも『大きい』とは知らなかった。

 その大きな勇者が、背後に横たわる。まるで、被さるように。


―― 心臓が破裂しそう。・・迂闊だった。

 余裕なんて、全くない。

 どうしよう。

 鼓動、気づかれないかしら・・

 顔、見られたくない。

 たぶん、赤くなっちゃってるっ・・

 ああもうっ―!

 お願いだから、どきどきしないでっ

 ・・なんでもないことなんだからっ

 そう、なんでもない。

 ただ。勇者さまが、後ろにいるだけ・・


 ・・私、汗かいてないかな。

 ・・大丈夫、かな・・・ ――



「あ、あのっ」

「なんだい?リンちゃん?」

「あの・・お互いに反対方向を向くべきだと思うんですけど・・」

「なんで?」

「だ、だって!・・ゆ、勇者さま風邪なんですから、早く寝ないと・・」

「僕がリンちゃんの方を向いていると、僕が眠れない?」

「・・だって、・・」

「目の前にリンちゃんの身体があったら、僕は性欲に掻き立てられ、眠れぬと?」

「そ、そんなこと言ってませんっ」

「・・性欲でなければ。なんであろう」

「やめて!・・そういう言葉、嫌ですっ」

「ごめんね、悪かった。・・僕を虜にするリンちゃんの魅力が、僕の愛欲を掻き立て」

「それもだめっ!」

「ごめん。・・リンちゃん、性欲ないの?」

「ないですっ・・・そんなの・・」

「・・・・」


 娘は勇者から少しでも離れようと試みた。しかし、ベッドに余裕はなく、壁に阻まれて逃げようがない。戻るしかない。

 娘が元の位置にもぞもぞ戻ったとき。

 娘のお尻に、硬い何かが当たった。


 ごろりと一回転し勇者と向き合い、思いっきり拳を振り上げる娘。


「なっななっ!なにリンちゃんっ!?」

「触ったっ!歯をくいしばってっ!」

「まままっ待って!触ってないっ!」

「うそっ!おしり触った!くいしばって!」

「触ってない!ホント!触ってないよっ!」

「うそはだめっ!おしりに当たったから!」

「・・・・それ、手じゃないよ・・」

「じゃあ何よっ!」

「・・・つまり、・・これかも・・」 


 勇者はそろそろと掛け布団を引き下げた。


 勇者のおどおどした態度とは対照的に、そこにはしゃきんっと起立する雄姿が見えた。


 天を貫くように。

 何ものにも屈せず。

 威風堂々。

 この世の中心で凡てを睥睨し。

 潔いくらいの、色と欲の結晶。

 眩いくらいに毅然とした金剛。


 今は辛うじて飛び出ることなく布地の中に留まるが、従者のなかでは先程の映像が鮮やかに浮かび上がる。

 娘の瞳が蝋燭の灯りをきらんと反射した。


「いやああっっっ――!!」


「手はここにあったのだから、お尻は触れないんです。たぶん、犯人はこいつです」

「引っ込めて!!」

「無茶言わないでください。亀じゃないんですから、構造上引っ込んだり出来ませんよ」

「なんとかしなさいよっ!」

「生理現象なんです。風邪気味だと意図せずこうなっちゃう。こいつ、僕からある意味独立していて・・・僕も、苦しいのです」

「・・えっ・・・苦しいの?」

「・・うん・・・弾けそうで」

「はっ、弾ける?」

「下手すると。頑張りますが。・・素敵な女の子が目の前にいるのですから、こいつが奮起しちゃうのも無理ないんです」

「・・わたしのせいだと、言うの?」


「いや、生理現象。・・リンちゃんのせいではなく、自然の摂理です。・・リンちゃんの香りが、封じられた力を呼び覚ました」

「きゃっ!い、いま、びくって動いたっ!」

「はい。激情に駆られて悶えます」

「・・い、痛かったり、するのですか?」

「・・まあ。説明しにくいですが」

「ごめんなさいっ・・変なこと聞いて」

「いやいや。大丈夫です。何でも聞いてね」

「どっ・・どうしたら・・なおります?」

「うーん。・・例えば、リンちゃんがなでなでしてくれたり、ペロペロしてくれたり・・ま、待った!殴らないで!折れてしまうっ!うそうそっ!時間が経てば治まりますっ!」


 勇者は素早く掛け布団でテントを隠した。混乱の極みにある娘。その拳が振り下ろされてはかなわない。



 

 娘は再びごろりと身体を回転させ、勇者に背を向けた。

「やっぱり、お互い反対を向くべきですっ」

「ほら、スプーンだって同じ方向にぴったり揃えて収納した方がね、沢山仕舞えますよ。ベッド、狭いので」

「・・・」

 言葉にし難い娘の不満もよく解る。

 スプーンには、妙な突起は付いていない。


「・・生理現象であれば仕方ない所もありますけど、なるべく気をつけて下さいね。・・ぶつからないように、お願いします・・」

 娘は壁を向いて小声で言った。

「・・はい、心します」

 勇者は神妙な口調で応えた。



 こほこほっ


 勇者が咳をした。さっきまで止まっていたはずだが。体が温まると咳が出やすくなるとはいうが。でも、ずいぶん軽く乾いた咳だ。

 勇者が咳をすると、勇者の体が咳に合わせて動いた。勇者の体が動くと、硬いものが従者のお尻にぶつかった。


 ・・勇者の身体を拭いたとき。見てはいけないものを、見てしまった。怖いくらいに、それは突き上がっていた・・


―― あ、あんなのが。

 ・・・あんな、なの?

 男の人って・・

 無理無理無理っ!

 授業で聞いたのと違うよっ!

 あ、あんなのがっ

 無理に決まってるじゃないっ!


 やっやだっ!またおしりに!


 ・・あれが。ぶつかっているの・・?――



 かっと身体が熱くなる。

 ぶわっと汗が噴き出してくる。

 ・・どうしてだか。

 胸が、どきどきする。

 思わず、沸き上がった唾液を嚥下する。

 その音に狼狽する。

 恥ずかしくて、言葉もでない。


 こほこほ


 勇者が咳をする度に。

 なんだか密着具合が増していく。

 おしりをノックするようにぶつかっていたあれが、今はぴっちりくっついていた。

 娘はずらそうと試みたが、結局逃げ場はなく、かえって擦り付けるような動きになってしまった。なんだかさっきより食い込んで来ている。ガウンと下着越しではあるが、勇者の硬いものを感じる。汗が、どっと出る。


「ゆ、勇者さまっ!も、もうちょっと下がってもらえませんかっ!」

 羞恥に苛まれながら娘は叫んだ。

「う、うんっ・・だ、だめだリンちゃん、こっちは溝になっていて落っこちてしまうっ」

 妙に必死な声で勇者が叫ぶ。同時に勇者の身体が戻ってきて、さらに食い込んだ。

 娘の心臓が弾けそうになる。


―― や、やだっ

 さっきより強く当たってるっ

 ど、どうしようっ


 ・・あれって、どんどん大きくなるの?


 ・・私の匂いが、原因?

 そんなこと、言ってたけど・・


 わたしが、汗かいちゃったのが。

 ・・まずかったの?


 もうっ!やっぱり近すぎるよっ

 ・・匂い、かがれちゃったらっ・・


 ああもうっ

 どうしたらいいのっ ――



 そのとき。


 ふうっっ



 ひぃぃぃっっっっ――!!


 娘の耳に勇者の鼻息が掛かったのだ。

 娘は背筋をぞわぞわさせて絶叫した。


「ご、ごめんリンちゃん。片側の鼻が詰まりぎみで、・・ごめんね」

「は、はいっ・・」

 ぞわぞわした痺れを感じ叫んでしまった娘は、もう恥ずかし過ぎて、言葉が続かない。身体中に湯気が立ちそうなくらいに。


 ふっ


 今度は、優しい吐息。

 こそばゆいような感覚に、「あっ」と首を竦める娘。

 真っ赤に色づいた耳を、息が撫でる。

 艶っぽい声が、娘の口から漏れる。

 ぞくぞくした何かが身体を走る。


「あ、あのっ」

「は、はい?」

「い、息が耳に当たって。・・ほ、他の方へ向けられませんか・・?」

「あ、うん、やってみます・・」


 ふうっ


「・・・んっ」

 首筋を吹き上げられる。くすぐったくて、わなわなして、声が漏れてしまう。そのときおしりの硬いものが更に突き出てきた感じがした。

 娘は勇者の鼻息を避けようと、体をずらしたり捩ったりしながら果敢ない抵抗を試みる。しかし、体を動かせば動かすほど、今度は下の突起にお尻を擦り付けることになる。

 やむなく娘は、なるべく身体を小さくしようと丸くなる。ところが勇者も娘の外殻にでもなったように、同じく身体を丸くしてぴったり合わさってくる。

 硬いもののみならず、いつの間にか腰も太腿もぴったりとくっついている。



 身体が火照る。

 どくどくする。

 身体を捩ると今度は耳に強い息が掛かる。

 ぞぞっとした衝撃が身体を走る。

 「あっ・・んっ」という湿った声が自分の声だと気付き狼狽する。

 その瞬間、また硬いものがぐりっと食い込んできた。自分の声で刺激してしまったのかと、慌てて両手で口を押さえる。

 後頭部に圧を感じる。勇者が娘の頭に顔を押し付けた。身体がぎゅっと縮こまる。いつの間にか、勇者の右手は娘の腰を抱くように乗っていた。


―― や、やだ、どうしよう。

 わたし、汗かいちゃってるのに!

 髪の毛に勇者さまの顔がっ

 ど、どうしようっ! ――



 体臭を嗅がれる。

 娘にとっては最上級の羞恥だ。娘の身体は桃のような甘い香りに加えて、爽やかな石鹸の香りに充ちている。これ以上の香りはあるまいと思うのだが、どうもそういう問題ではないらしい。


 恥ずかしさのあまり、娘は異変を見逃していた。勇者の顔は娘の首筋にまで潜り込み、その右腕は娘の太腿の上にあり、左手は腰下に潜ろうとし、下半身はぴったり沿い合わさって、その金剛は狙いを定めたように柔肌に食い込み突き刺さんばかり。


 『乙女』は。存亡の危機を感じた。

 自分の何かが勇者を狂わせてしまったらしいと恐怖した。

 いや。・・それ以上に。

 自分のなかに、有り得ない何かが潜むことをうっすらと知り。



―― 私が

 私でない私が


 ・・いる・・?


 それが、勇者さまを狂わせて・・


 ・・私をも・・・・? ――



 身体は包まれ囚われて

 染まりし肌は身悶えつつ汗を散じ

 鳥肌立たんばかりにひりついて

 時折突き上げる赤黒き勇者に

 身を抉られしと電撃にうたれて


 守りし自我を弾かんと


 何かが、来る・・


 

 刹那。

 勇者の手がガウンの中に潜り込んできて。


 

「だっ だめっっ―――っっ!!」



 身体を反転し指先を突き指し。


「みんみんっ!」


 叫びし呪文に従者の指先から白濁した靄のような思念が目の前の勇者なる脳髄を走り。

 勇者、目を見開き。

 一瞬その力は弱まるが、まるで野獣のように身体を引き寄せんと荒ぶれて。


「んーっ!みんみんっ!!」


 従者は可愛らしくも眉を逆立てて叫ぶ。

 勇者がぐらりと揺れた。

 目が虚ろになりつつ。

 勇者はぶるぶると顔を振ると、おのれーっと声を上げ、従者の腰に回した両腕をがっしり締めつけた。セリフは巫山戯たものだが、その顔つきは危機迫るものがあった。きりきりと縛り上げられるような圧迫に、娘の美しい顔が歪む。

 今にもかぶりつきそうな勇者と額をつき合わせながら従者は懸命に勇者を押し返す。


―― 私が。・・私の何かが。

 それが勇者さまを狂わせたというならっ


 私が、鎮めなきゃっ!――



 腰から力が抜けそうになりながらも。

 羽交い締めにされて。

 全てを奪われそうになりながらも。

 従者は懸命に力を振り絞る。

 残る力は僅かだ。


 最後の一撃。


 持てる全てを、勇者の額に注ぎ込む。

 従者のスキル誘眠魔法スリーピー


「はあぁぁーっっ! みんみんっっっ!!」


 抱きつかれた格好のまま、従者は人差し指を勇者の額に押し付けて、発した。


 うきゅう


 と、妙な音を発して勇者が固まる。

 瞬時。

 むごーっむごーっといびきをかき始めた・・




 嬉しそうな顔してむふふと微笑み、デレデレしながらよだれを流す勇者。




 ・・ふうっ


 従者は上半身を起こし、額の汗を拭った。

 まだ胸がどきどきしている。

 野獣と化した勇者に恐れた為か。


 ・・それとも。



 子供のような顔で寝ている勇者を、従者はじっと見下ろした。



―― やっぱり。

 さっきの勇者さまは普通じゃなかった。


 勇者さまの言うとおり・・

 私の、せい?

 私が・・

 勇者さまを狂わして、しまった? ――


 

 従者は自分の首筋に手を這わせた。

 滴るように、湿っていた。

 首筋ばかりではない。

 身体中。

 汗と、・・・・



 娘は赤い顔をふるふると振った。何かを払い落とそうとするかのように。

 宿のフロントは遅くまで開いている。まだ風呂を貸してもらえるだろう。こんな夜中に再び風呂を借りるのは気が引けるが、身体中びしょびしょで眠れる気がしない。


―― 下着も換えたい。・・でも。

 

 『あれは一日一回しか

  替えちゃ、ダメだ』



 ・・・・本当、なの? ――


 

 娘はちらりと勇者の顔を見る。

 なんだか、精悍な顔つきに見えた。

 なんとなく。裏切ってはならない、そんな想いが娘のなかに芽生えてしまった。

 

―― せめて、起きてくれていたら。

 お願いすることも、できたのに。

 でも。

 寝かしちゃったの、私だし・・ ――


 娘は美しい眉をひそめながら、ふうと息を吐いた。赤らんだ顔に浮かぶ困惑の表情は、なんとも妖艶な色を宿していた。


 娘は意を決したようにタオルだけを手に取り、静かに部屋を出ていった。




 ・・部屋では。


 夢中に対峙し。

 くんずほぐれつ搾り絞られ押し広げ。

 突き上げ呻き打ちつけ弾け啜り泣き・・


 勇者と娘の濃厚なまでに悩ましい香りが、淫靡なる世界のなかで交じり続けていた。

(つづく)

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