第2話 『ごきらららん』 その2
複雑な配線を瞬時に解析しながら、ついにメインコードを特定したごきらららんでありました。
『さあて、ここは、いつもそうなる。かならず、最後の2本は時間を取るごき。どんな地球人の映画もそうごき。赤か、青か? どっちだごき? さすがの検知器も、答えが出せないか。まあ、運、ごきな。なまごみだあ~~~~』
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じりじりしながら、待っていた副官であります。
すると、なんだか、油でびっしょりと言う感じの、ごきらららんが本部から出てきたのです。
『解除したごき。もう、爆発しないごきな。』
『やりましごき! さすがあごき。』
ごきらららんは、無線機に向かってしゃべりました。
『こちら、地球ごき特殊部隊。爆弾は処理した。出てきて良いごきな。』
すると、みためクマさん族たちや、地球ごきの兵士、さらに、抵抗をやめた宇宙ゴキの兵士も、みな、洞窟から、わんさと出てきたのです。
『こ、こんなに、いたごき?』
『信じがたいですごきな。』
ふたごきは、びっくりしたのです。
まあ、この連中は、みな、命拾いしたのです。
『異様な匂いがするごきな。』
ごき兵士が、口々に言い出しました。
『ガスだ。』
すると、宇宙ゴキの兵士が、ふにゃふにゃになったのです。
『地球ごきは、耐性があるはずごき。なんせ、人類が、むかし、大量放出してたごき。自動車のお尻から、一杯出ていたごきな。』
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宇宙ゴキの本部宇宙艦は、地上の経過を見ていた。
『どうなった。時間過ぎたゴキゴキ。』
ボスが苛立たしく言いいました。
『どうやら、失敗のようですな。』
副官は、秘かに自爆スイッチを、目の前のスイッチに設定して待っていたのです。
地上が爆発したら、この本部も、爆破する積りだったのです。
『きさまの責任だ。衛兵、こいつ逮捕ゴキゴキ。』
すると、衛兵たちは、ボスを捕まえたのです。
『な、なんだゴキごき。きさまら、相手を間違えるな。』
『よろしいですか、司令官。わたくしごきは、秘かに本部と協議しました。あなたの采配は、あやまちが多いごきごきな。そこで、総督閣下から、あなたを逮捕する権限を与えられましごきごき。この惑星の司令官は解任し、逮捕の上、母星に送還しまごきごき。』
『きさまあごききに、何がわかるごき。出来損ないごきごき。離せ、ええい、放せと言っておるごきごきなあ。』
『連れて行け。』
『は、ごぎきぎき、ぴょーーー。』
部下たちは、暴れ回る、解任された司令官を引きずって連れて行きました。
『さて、我々としては、敗北する訳にはゆかないごきらら。地球人もいるごきごき。しかし、このままでは、植民地の維持ができなくなりかねごきごき。ここは、停戦をしなければならなごきごき。』
ガスに覆われてゆく、惑星『ミタメクマ』を眺めながら、副官は言った。
『防護服を着なければ、ならないごきごき。おい、着陸せよ。外気は遮断。外には指令があるまで、出るなごきごきなななな。』
『ごきごきさあ~~~~~~。』
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つづく
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