第2話 『ごきらららん』 その2


 複雑な配線を瞬時に解析しながら、ついにメインコードを特定したごきらららんでありました。


 『さあて、ここは、いつもそうなる。かならず、最後の2本は時間を取るごき。どんな地球人の映画もそうごき。赤か、青か? どっちだごき? さすがの検知器も、答えが出せないか。まあ、運、ごきな。なまごみだあ~~~~』



   ************   ************



 じりじりしながら、待っていた副官であります。


 すると、なんだか、油でびっしょりと言う感じの、ごきらららんが本部から出てきたのです。


 『解除したごき。もう、爆発しないごきな。』


 『やりましごき! さすがあごき。』


 ごきらららんは、無線機に向かってしゃべりました。 


 『こちら、地球ごき特殊部隊。爆弾は処理した。出てきて良いごきな。』


 すると、みためクマさん族たちや、地球ごきの兵士、さらに、抵抗をやめた宇宙ゴキの兵士も、みな、洞窟から、わんさと出てきたのです。


 『こ、こんなに、いたごき?』


 『信じがたいですごきな。』


 ふたごきは、びっくりしたのです。


 まあ、この連中は、みな、命拾いしたのです。


 『異様な匂いがするごきな。』


 ごき兵士が、口々に言い出しました。


 『ガスだ。』


 すると、宇宙ゴキの兵士が、ふにゃふにゃになったのです。


 『地球ごきは、耐性があるはずごき。なんせ、人類が、むかし、大量放出してたごき。自動車のお尻から、一杯出ていたごきな。』


 

   *****************************



 宇宙ゴキの本部宇宙艦は、地上の経過を見ていた。


 『どうなった。時間過ぎたゴキゴキ。』


 ボスが苛立たしく言いいました。

 

 『どうやら、失敗のようですな。』


 副官は、秘かに自爆スイッチを、目の前のスイッチに設定して待っていたのです。


 地上が爆発したら、この本部も、爆破する積りだったのです。


 『きさまの責任だ。衛兵、こいつ逮捕ゴキゴキ。』


 すると、衛兵たちは、ボスを捕まえたのです。


 『な、なんだゴキごき。きさまら、相手を間違えるな。』


 『よろしいですか、司令官。わたくしごきは、秘かに本部と協議しました。あなたの采配は、あやまちが多いごきごきな。そこで、総督閣下から、あなたを逮捕する権限を与えられましごきごき。この惑星の司令官は解任し、逮捕の上、母星に送還しまごきごき。』


 『きさまあごききに、何がわかるごき。出来損ないごきごき。離せ、ええい、放せと言っておるごきごきなあ。』


 『連れて行け。』


 『は、ごぎきぎき、ぴょーーー。』


 部下たちは、暴れ回る、解任された司令官を引きずって連れて行きました。


 『さて、我々としては、敗北する訳にはゆかないごきらら。地球人もいるごきごき。しかし、このままでは、植民地の維持ができなくなりかねごきごき。ここは、停戦をしなければならなごきごき。』


 ガスに覆われてゆく、惑星『ミタメクマ』を眺めながら、副官は言った。


 『防護服を着なければ、ならないごきごき。おい、着陸せよ。外気は遮断。外には指令があるまで、出るなごきごきなななな。』


 『ごきごきさあ~~~~~~。』


 

   ***********************


                     つづく

 


 

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