第3話 三日目

三日目


ル「朝からどうした!?」


レ「テレビつけて。ジエール艦隊が壊滅するから。」

ル「え??」


◇◇◇

「えー、ワヴァストワ・イーネヴァ(同志諸君こんにちは)。本日、ミヨウト軌道上にて、帝連・天嶺連合宙軍対ヴァルエルク・サーヴァリア連合宙軍の大規模な戦闘が発生いたしました。わが軍は、先日のヴェオン・レギト防衛戦において、艦隊に大規模な損害を被っており、圧倒的劣勢ではありましたが奮戦し、敵艦隊を半壊に追い込みました……」

◇◇◇


ル「ちゃんと奮戦して、やっつけてるじゃん。悪い夢でも見たの?」


◇◇◇

「主席!我が国と友邦の損害はどれくらいでしょうか……!」


「それが……、わが軍の艦隊は壊滅し、ブレストイェユナ提督は戦死。戦死者は推定で12000人に上るものと考えられます。」


「ええ!」「だめじゃん!」「奮戦って負けてんじゃねーか!」

◇◇◇


ル「まじかよ……」

レ「お姉ちゃんに電話かかるよ」


サ「ん?」


デーデ・デーデデデ・デー(着信音)

サ「まじか」

「リェワスト。ゼッツェ・サンヴァーだが。」


ル「怎么回事(どゆこと)???」

レ「実はですね。レイニエちゃんはこの日をループしています!」

ル「話を聞こう」

レ「かくかくしかじかでみんな死亡!!」

ル「エエエエエェェ~~~~~」

レ「電話来る!!多分行っても意味ない!!」


ヅ「ごはん出来ましたよ。どうしたんですか、騒がしくして」

レ「ちょっと待ってて、電話来るから」


デーデ・デーデデデ・デー(着信音)

「はい、ルニアスですけど。」

「あ、はい。」

「わかりもした」


レ「行っても何も変わらなった!!」


☆☆☆

ホワンホワンホワン(回想)

サイ「ホウ。では何本だ?」

サイ「三本だ。貴様らの妄言に付き合っている暇はない。着席し、報告を聞け!」

☆☆☆


レ「将官頭いい!!!!!」

ル「へ???」

レ「急いで!!!早く!!国家の危機だヨ!!」


ヅ「ご飯は……?」

レ「冷蔵庫!!」


☆☆☆

宙軍参謀本部

サイ「早いな、ルニアス将官、レイニエ佐官」


ル「サイアス将官。大変だ」

サイ「確かに大変だな。」

レ「そーゆーのいいから、マジで」

ル「かくかくしかじか」


サイ「ホウ。では何本だ?」

レ「三本!!三本何でしょ!!話聞いて、大切なことなの!!」

サイ「……」

サイ「すまんが本日は緊急事態につき解散だ!!佐官、将官も会議室に来てもらうぞ!」

☆☆☆


◇◇◇

参謀本部第一会議室

サイ「というわけだ。諸君」

ヅィーラ「ふん。信じられんな」

サイ「私がこう言っているんだ。信じてもらうぞ」

将官A「サイラス将官がいうのだったら信じてみよう。話は聞く」

レ「夕方に、サーヴァリア艦隊が軌道上に来るよ!!それで大爆発が起こってみんな死んじゃうの!!!」

サイ「つまり、サーヴァリア艦隊がZHL(大量破壊)兵器を積んでいると?」

レ「たぶん」

ル「制宙権を確保できる宙軍力は確保できるのか?」

将官B「いや、正直かなり厳しいだろう」

ヅィーラ「ちょっと待って、こんな馬鹿げた話を信じて、国の軍を動かそうっての?」

ル「あー、いるよな~~こ~~ゆ~~やつ。こいつが反対すると思って呼んでおいた」


???「失礼します~~~」

ガラガラ


シュ「チーッすッスゥ……」

ヅィーラ「あら~~~~~シュラちゃんどちたの~~~~~~???」

シュ「お姉ちゃん、レイニエちゃんのいうことを信じてあげて!!」

ヅィーラー「じゃあ信じる!!」

ル「ちょろすぎて笑えない件」


サイ「今から、主席につなぎ、残存艦隊出動を提言しよう!!」

一同「賛成!」


ビーン(モニター起動)


プロ「俺っち今、忙しいンだが~~~~~~~???」

サイ「主席。緊急事態だ。かくかくしかじか」

プロ「えええ~~~~全然信じられないンだが~~~~~????」

サイ「ヴェオン・レギト宙軍参謀会議の正式決定である」


プロ「ええ、てか、ジヴェジもいるじゃん!」

ル「おう。いっとっけど、これマジやで」

プロ「まじまじマジ???SF映画じゃないンだが~~~~??」

ル「『事実を事実として信じることが管理主義である』」

プロ「わかった!!全艦隊出動を命じるンだが!!」


サイ「英断だ!!」

◇◇◇


かくして、ヴェオン・レギト軌道上で艦隊戦が始まった。

ジエール軍は残存戦力で奮闘し、ジエールは救われたのかと思われたのだが……


ボカーン

レ「ハッ……ヒエ~~~~~」

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