第10話「四日目の朝」
目が覚めると日の出より少し後なので現在は6時くらいかな
少し早いが起きる事にした
裏庭の井戸で顔を洗い朝食を食べるために食堂へ
ナオ「朝メシくださーい」
受付嬢「はい、ただいま」
今日は何が出てくるかなー
受付嬢「お待たせしました!今日はパンにスライス肉と朝イチで採れた野菜を挟んだサンドイッチでーす」
ナオ「サンドイッチはある…だと…」
受付嬢「昔からありますよー?」
ナオ「そうなんだありがとうお姉さん」
受付嬢「どういたしましてーごゆっくり」
なんて言うかサンドイッチとか米とかある時点でまぁ迷い人が居たって事がわかるな
サンドイッチはサンドイッチ伯爵が作った食べ物であるってのは現代の人はだいたい知ってるよね
ここのお姉さんが知ってるって事は教えた人がいる訳で…
まぁなんて言うか昔の転移か転生かわからんけど来た人もっと色々頑張れよ!って思ったよね
いや、まぁもしかしたら世界崩壊とかあって言葉だけ残ったとかもあるから仕方ないのかもしれないか
ここで他の人の話が耳に入る
男A「おい知ってるか?」
男B「知らん」
男A「…まぁそうだろうが聞けよ」
男B「で?」
男A「近くでドラゴンが出たそうだ」
男B「ドラゴンか…危ないヤツなのか?」
男A「いや、ドラゴンは別に危なくないそうなんだがドラゴンの戦闘に巻き込まれたらやばいだろ」
男B「まぁドラゴンは知性が高いから人間を襲ってくるくらいなら魔物食うもんな」
男A「そういうこった、ドラゴン殺しは名誉とか言うが俺たちには関係ないからな…危ない所には近寄らない方がいい」
男B「違いない」
ドラゴンねぇ…見てみたい種族ではあるな
割とドラゴンさん破壊者側では無い…のか?
さて腹も満たされたのでそろそろ出かけるか
先に生鮮市場へ行くかと思ったが道具屋の方が近いので道具屋で物価を見てからいくかな
部屋に戻りカバンを取って
ナオ「お姉さんチェックアウト」
受付嬢「はいはーい、追加料金ありますのでお支払いお願いしますね」
ナオ「はいよ」チャリチャリーン
受付嬢「ありがとうございました」
ナオ「あ、お姉さん鍛冶屋と市場ってどこだ?」
受付嬢「鍛冶屋さんは街の東の門の近くにありますね、市場は南に歩いていくと大きいのでわかりますよ」
ナオ「ありがとう」
受付嬢「行ってらっしゃいませー」
宿屋が街のど真ん中にあるので地理はわかりやすい
北に行政区と辺境伯館でっかいが
西に俺ん家
東に鍛冶屋
南に市場ね
道具屋は宿屋から少し東に向かうと徒歩5分である
俺が来たのは南門から入ってきたっぽい
車があるので取りに行かないとな
てな訳で道具屋到着
ナオ「ごめんください」
道具屋「お、昨日の兄ちゃんじゃねーか。いらっしゃい」
ナオ「調理器具と家具と布団見せてください」
道具屋「いいぜ、家具はそっちの大物の所がそうだ、布団はそこにあるな。調理器具はここにある」
ナオ「調理器具はここか…ん?道具屋さんなんか安いのと高いのがあるんだけど?」
道具屋「高いのは魔法がかかってたり良い金属のやつだな」
ナオ「ほうほう、魔法がかかってるのか…見た目は変わらないんだけど?」
道具屋「魔物が持ってた魔石を混ぜ込んであるんだ、鍋やフライパンには温度変化がかかってる」
ナオ「コンロとかだと思ってたがまさかの直接とは…」
道具屋「そういうものもあるぞ、魔道コンロと言って魔石に魔力を内包して魔力を貯蓄しておくんだ。そうすると使いたい時に使えるからな、ちなみに冷蔵庫もそうだな」
ナオ「おお、ハイテクだ!」
道具屋「ハイテク?まぁよくわからんが便利だぞ」
ハイテクノロジーは略語だからわからんか
今の現代っ子にはハイテクすらわからんだろう
ナオ「冷蔵庫と魔道コンロいいなぁ、フライパンや鍋は普通のでも良いしなー」
道具屋「魔法のかかってるやつは魔力を出して調整するから本人の魔力操作が出来ん難しいんだ、それに比べて魔道コンロはここのツマミを左右に動かして調整するようになってる」
ナオ「ちなみにお値段は?」
道具屋「魔道コンロ1口で金貨5枚で後は口が増える毎に倍になる。っていっても多くて3口だけどな」
ナオ「欲しいんだけど高いなあー、今はやめておきます」
道具屋「そうか仕方ないな」
ナオ「必要になったら買いに来ますね」
色々物色して、テーブルと椅子、筆記机セットと布団を各種は確実にいるのでこちらを買うことにした
ナオ「あそこの家具の食卓用テーブルと椅子を4脚、後は筆記机セット。後は布団を敷布団と掛け布団と毛布の1番でかいのを1枚ずつ下さい」
道具屋「あいよ、テーブルが金貨2枚、椅子は4脚で銀貨4枚、あそこの筆記机セットで金貨2枚布団はデカいのだとキングサイズで全部で金貨3枚って所だな。全部で金貨7枚と銀貨4枚だ」
ナオ「プレート払いでお願いします」
道具屋「おいおい兄ちゃんそのまま買うのかよ…てっきり安くしてくれとか言う為に昨日来たんだと思ったぜ?」
ナオ「あぁ自分は最近ここに来たので相場とかさっぱりなんですよね」
道具屋「昨日商人ギルドで話題になってた兄ちゃんか!ふむ、ならば少し割引してやろうか、金貨7枚だ」
ナオ「ありがとうございます!ちなみに話題になってたってなんです?」
道具屋「滑車教えたの兄ちゃんだろ?」
ナオ「ええ」
道具屋「各都市のギルドマスターが有用性からか一斉に購入、受注が入って各商人ギルドで生産始めたらしいぞ。数がとんでもない量になったそうだぞ」
ナオ「なるほど~」
ガハハ良かったなと笑う道具屋さん
ナオは少し思い違いをしてたようで各都市で1つだと思っていた所である
何故なら技術を1つ売れば伝え回せばいいからだ
都市の数でも商人ギルドは200ほどあるのだがこれに銀貨3枚でも銀貨600枚
ただしマリンは言っていた
滑車1つに付き銀貨3枚…各都市で滑車を取り付けると言っていた事だ
例えば鉱山の鉱物
または港での荷降ろし
それだけでなく高い建物…王城や塔などで簡易エスカレーターとしても使えるだろう
という事で膨大な数になるのである
道具屋「自分のステータスで金額わかるからな?ステータスオープンって言えばステータスがでるぞ」
ナオ「あ、はい。ステータスオープン」
ナオ
職業
Hp80
Mp200
Str50
Spd20
Dex200
INt300
(Luk--)
スキル
錬金術Lv1
収納術Lv--
回復魔法Lv1
属性魔法(火0水0風0土0光0闇0)
生活魔法Lv2
持ち金 金貨2023枚 銀貨7枚 鉄貨7枚
(。ε º)/おあー!?
変な声出た
ナオ「道具屋さんその話内緒にしてくださいね!俺狙われますよこれ」
道具屋「おお?ステータスプレートでのやり取りだから中身なんかわからねーし大丈夫だぞ?」
ナオ「あぁ、確かに」
道具屋「んじゃお会計してくれよ」
ナオ「あ、はい」チャリーン
道具屋「毎度あり、荷物は配達しといてやろうか?」
ナオ「お願いします」
道具屋「あいよ」
ナオはそそくさと店を出た
嬉しさと少しの不安が入り交じった感覚である
そのまま南の方に歩き出したのだった
後書き
知識チート
けどそれがいい、んほぉぉぉ(ビクンビクン)
⊂⌒~⊃。Д。⊃
金額と説明は1部改正してあります
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