第9話「家を手に入れた!しかし物が無い⋯」

メリルさんが懐から書簡を出してそこから書類をだした


しかし土地、物件の羊皮紙は大きい


収納術とかまだ使えないナオ

そのまま書簡を頂ければ良かったのだがメリルさんの私物だそうで、流石に遠慮しておいた


それならとりあえずカバンを買いに行くか


ちなみに車に行けばカバンはあるのだが…サラリーマン御用達のスーツバックなのである意味危険である


仕方なくメリルに相談すると家財が無いこの家に置くのも危ないと言う事でバッグが売ってる道具屋に連れて行ってくれる事になった


尚且つ布団も無いこの家に今日から住むのも難しいので相談したら宿屋にもう一日泊まる様に促された


少しだけ残念だが明日になったら色々買い込もうと思うナオだった

我が家は我が城


あれこれ物を置いたり改築したいなぁと思う



説明を受け終わりやる事も無くなったのでそのまま家に鍵をかけて、その鍵をナオが貰い受けた


メリル「この家は正式にナオさんの物になります、それでは行きましょう」


ナオの感想はアパート借りた感じ、それと土地と家を提供してくれたミルドに感謝して何か返せればいいなと考えるのだった


物を買うなら道具屋さん

道具屋まで馬車で送って貰い案外宿の近くだったのでここで別れる事になった


ナオ「メリルさん、家の事以外で手間をかけさせてしまって申し訳ない。ありがとう」


メリル「いえいえ、ここからは役所もすぐですのでお気になさらず。

それでは私は戻らさせて頂きますね」



ぺこりと礼をして帰っていくメリル、反面ナオは夜の帳がかかりそうな時間なので急いで道具屋に入る事に



ナオ「ごめんください」


道具屋「いらっしゃい、閉店間際だから買い物は手っ取り早くすませてくれよ?」


ナオ「わかりました、すいませんがカバンはどこにありますか?」


道具屋「カバンならそこの棚にあるのと収納術の付与がついたのとあるぞ。

付与魔法付きは金貨10枚から、普通のは銀貨1-2枚だな」


ナオ「アイテムバッグ的なものもあるのか…

まぁ今は普通のカバンなので棚のカバン見させて貰いますね」


道具屋「さっきも言ったがあんまり遅くならないようにな」


ナオ「わかりました」



さてカバン選びである


こういってはなんだがカバン…リュックみたいな物が多い


この世界だと両手がフリーになるタイプが好まれてるのがわかるな


グレーの自分の腰幅より少し小さい前開きタイプのカバンを発見


前開きを開けたら入れるだけの物でポケットは無しだ



ナオ「道具屋さんこれ下さい」


道具屋「おし、銀貨1枚だな」


ナオ「ステータスプレート払いで」


道具屋「あいよ、毎度あり」


ナオ「あの帰る前に聞いておきたいんですが、ここで調理器具とか買えますか?

後は家具や布団も欲しいんですよ」


道具屋「あるぞ、家具は物によっては作る形になるから発注になる事もあるな」


ナオ「でしたらまた明日にでもまた来ます。

ありがとうございます」


道具屋「おう、また来いよ」



こちらの世界でももはやカード払いが主流になってるなと思ったナオであった


バッグに羊皮紙を入れて宿に向かい今日の泊まる場所を確保


ちなみ宿は入ってから次の日の朝の10時チェックアウト銀貨5枚で夜飯と朝飯付きである


夜飯までクリーンを自分にかけて布団でゴロゴロし時間を潰し食堂へ



ナオ「お姉さんご飯下さい」


受付嬢「はーいただいま」


ナオ「今日は何かなー?」


受付嬢「今日はオーク肉の焼き物とスープとパンですよー。

飲み物はエールが鉄貨3枚、果実水が鉄貨1枚。お水は無料でーす」


ナオ「じゃあエール下さい、チェックアウト時に払えばいいの?」


受付嬢「現金かプレート払いかの即払いとお泊まりのお客さんだと後払いもOKですよ」


ナオ「だったらチェックアウトの時に払うよ」


受付嬢「はい、でしたら鍵を見せて下さい」


ナオ「はいよ、えっと205号の鍵っと」


受付嬢「確認しました、では後払いとしてつけておきます。飲み物はすぐ持ってきますね」


ナオ「お酒うまいのかなー?」



諸説あるがエールはビールと違いあんまり美味しくないと言われてる気がする



受付嬢「お待たせしました」ドン


ナオ「お、ありがとう」



さてエールのお味はっと…


冷た!


え?冷たいの!?


ってことは冷やしてある?


木のジョッキは持ち手は冷えてないのでエールが冷えてる事になる


ビールサーバーと同じ感じならつまりは冷蔵庫がある事になる。これは嬉しい


エール自体は飲みやすい!


むしろこちらの方が美味い!


そうこうしてると…



受付嬢「お待たせしました、オークの薄切り肉のソテーとパンとスープです」


ナオ「おお、これが噂のオーク肉」


受付嬢「ごゆっくりどうぞー」


ナオ「いただきまーす」



フォークで刺してモグモグモグモグ


んんんーうま!


豚!めっちゃ豚


あーこれは豚ですわー黒豚なみですわー


そしてエールをキューっと


ぷはー!ε=(´∀`*)


スープはお野菜ゴロゴロ、キノコも入ってるな


じゃがいも(みたいな野菜)

人参(みたいな野菜)

玉ねぎ(みたいな野菜)

しいたけ(みたいなキノコ)

そしてみじん切りされたお肉が入っていた

(多分オーク)


これらを時間をかけて煮込んだのであろう


豚汁っぽかった


パンは少し固めのパン、スープに付け無くても良いが付けて食べるとそれも美味しい


あっという間にご馳走様でした




食事も終わり満腹になった俺は部屋に戻りこれからの予定を思案


やる事は


道具屋での調理器具や家具、寝具の買い出し


商人ギルドで色々お話


食材に関してはまだ保管場所が決まっておらずこちらは保留


そう言えば花売りのミナが言うにはお鍋は鍛冶屋と言っていたし調味料は市場にも少しはあると言う⋯

道具屋には調理器具があると言ってたので鍋を買う前に1度鍛冶屋に行かなければ行けないなとナオは考えた


調味料に関しては商人ギルドで聞くことに


調理器具を購入の前に魔法を駆使して調理も考えなければいけない


まぁ焦っても仕方ない。冒険者ギルドは2日後なので明日は家具寝具を買いに行こう


それから1度鍛冶屋に行きそれからまた道具屋に行こう


そこは庶民の考えであるナオだった


そんな事を考えてうつらうつらとナオは布団でいつの間にか寝ていた


明日はどんな異世界の日常になるのか楽しみなナオだった

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