第8話「家?いえいえ豪邸ですよね」

かっぽかっぽかっぽかっ

馬「ヒヒーン、ブルルル」(とうちゃーく)


メリル「着きましたね、では家を見てみましょう」


ナオ「はい」(*・ω・*)wkwk



・・

・・・

・・・・

・・・・・

ナオ「なん…だと…」


メリル「どうしました?」


ナオ「アイエーナンデーお庭ナンデー!?」


メリル「お庭着きって言いましたよね?」


ナオ「うんうんお庭着きだね、お庭ってなんだろねー、辺り一面のwww草原www」


メリル「ああ、ここの元の持ち主さん貴族でしたからねー、馬小屋着きってなると勿論乗馬スペースがありますよねー」


ナオ「だとしても!?ここ街の中ですよ!?」


メリル「元が貴族様の物ですからやはりそれなりの物なのです」


ナオ「なるほど、しかしそれを私が貰っていいのですか!?」


メリル「いいと思います」( ˙꒳˙ )キリッ


ナオ「いいんだ…」


メリル「ここを手放した理由が辺境で平屋が嫌だとか言ってお売りになられたそうですし」


ナオ「建て直せるだろうに…」


メリル「貴族様はお金の使い方等も多種多様です。辺境ですから来る事も無いと処分したのでは無いでしょうか」


ナオ「さいですか…いや、いいですけどね」



家は一軒平屋とはいえ馬小屋着きのお庭が…

大きな牧場並で相当広いです

家も平屋とはいえしっかりとした…豪邸だな



メリル「では中も見て見ましょうか」


ナオ「はい」



中はまず玄関がどーん


めっちゃ広い玄関だこれ


あ!洋式風で靴脱がないよね


綺麗な絨毯が敷き詰められている

直ぐに汚れそうだな

クリーン魔法でなんとかなるか


玄関のロビーを抜け真正面の大きな扉を開くと大広間にでた


応接間かなこれ?家財が何も無いから分かりにくい事この上無しだわ



とりあえず部屋の案内をして貰った

玄関ロビーから奥にいくと応接間

応接間のさらに奥に寝室

ロビーの右手の突き当たりの右手にキッチン

その横にお風呂

客間のような部屋がロビーから右左に二つずつ

用途不明な部屋がロビー右手に二つと左手に四つ


トイレどこや?



ナオ「メリルさん、トイレがありませんが?」


メリル「トイレですか?入り口から左手の所にある小部屋に壺があったと思いますが…」


ナオ「え!?あれなの!?」


メリル「はい」


ナオ「マジか…トイレ作るしかないな…宿屋にボットンあったのにここに無いのは予想外でした」


メリル「壺に出した物を下々の方がクリーンをかけてから捨てていたと思います。

その驚き方からするとナオさんの言うトイレとは形が違うのですか?」


ナオ「違いますね、まず椅子に座る感じですし水で流すのでキレイです」


メリル「そうなのですね、キレイな感じのトイレって想像つきませんね」


ナオ「いや、そもそも汚水用の下水道が必要になりますし井戸水を使ってるのなら水道工事がいりますね…

ん?そう言えばクリーン魔法を使えば下水処理も要らないのか⋯

あ!じゃあもっといい感じで作れるかもしれないですね」


メリル「ト、トイレが凄い形になりそうですね」


ナオ「…もしかしたらトイレが劇的に変わるかもしれませんよ?」


メリル「期待しておりますね」


ナオ「ギルドでスライムの話聞いたな…スライムに処理させる事が出来るなら更に楽になりそう…か」


メリル「スライムは街の外にいますが街の中に入れるのは手続きがいりますよ?ビーストテイマーに頼む感じになるならお金もかかりますしね」


ナオ「ふむふむ、とりあえず物作りなので商人ギルドで色々と聞いてみますよ」


メリル「ふふ、頑張ってくださいね」



トイレ案件はパイプ造りがいるからなー、U字パイプだけでも水貯めれば匂いすらしないのだから問題はその後の処理で済むしね


ちなみに寝室用の部屋のベッドがあったのだけどもあからさまに扉よりデカかった。話を聞いてみると部屋の中で組み上げたそうで家財処理の時に置いていったそうだ


キングサイズベッドはあるけど布団が無かったので今日はとりあえず宿屋に泊まる事になった


飯用の食器、テーブル、椅子、ベッド用の布団、鍋やフライパン等の金物もいるし食料保存方法も聞いとかないとな


ミキサーの件みたいに魔法で解決する物もあるだろうしなぁ


後は部屋の清掃だけどクリーン魔法で綺麗にしたらしい


どんだけ便利だよホント


クリーン魔法無双か?

まぁ無双だな、知ってた


魔石とか魔晶石とか異世界物の小説みたいな感じなら魔道具とか作りたいな

こんだけ広げりゃ絶対掃除がめんどくさいのでルン〇だよル〇バ作りたいわ

クリーン魔法を覚えさせておいて汚れのみ追跡するやつとか


そうするとどんだけでかい屋敷でもメイドすらいらんよね


いや、メイドさんはロマンあるけども


後は料理関係だな、電気コンロみたいに火調整できればいい


飯用の釜もな!竈かぁ

薪から煙が出るのが難点だよな


なので台所にキッチンなんてものは無かった。システムキッチンは欲しいよね?洗う→刻む→焼く→盛りつける

この流れのやつですよ奥さん


異世界で現代料理と言えばプリンをよく見る気がするが、庶民的にはフライパンとお玉でちょっぱやなのってクレープだと思うんだよ


焼く→包むだけやぞ

まぁ食材はちょろっといるけどお手軽やしね


食材と言えば砂糖が高い


となると甘味はフルーツ系か…な?


フルーツ系の甘味って現代だと基本砂糖入ってるからなー


砂糖自体を作った方が早いかもしれないな、、、まぁ料理に必要だと思えばいいか


話が脱線した!


ナオ「この家が自分の物になるって領主様も太っ腹だなぁ」


メリル「辺境なので土地自体は安いのですよ、言われてませんけどナオさんに期待してる部分もありますからそこは気にしないでいいかと」


ナオ「そうですか⋯うん、わかりました」


メリル「ではこちらの書面にサインを」


ナオ「了解です」サラサラ


メリル「ナオさん?その筆記用具はなんです?」


ナオ「え?ボールペンですけど…あ!」


メリル「もしかして異世界の…ですか…まさかインク無しとは…」


ナオ「いえ、この中にインクは入ってるんで、すけど内緒で御願いします」


メリル「ナオさん、出来るだけ異世界の物は出さない様にして下さいね…絶対襲われますよ」


ナオ「は、はい!!すいませんでした」


メリル「いえ、私は今の職場も生活も満足しておりますので」(-⊡ω⊡)ゞクイッ


ナオ「役所仕事は食いっぱぐれはなさそうですね」


メリル「おっと話が変わりましたがナオさんの世界の物は基本的に二度と手に入らないモノばかりです。

誰かに知られたら王様に伝わったら貴族様にバレたら…確実に取られるくらいの覚悟はしておいた方がよろしいかと」


ナオ「すいません、気をつけます」



戻れるかもわからない状況だからなぁ、ホントに気をつけなきゃ…


ああ!?

車取りに行かなきゃ!!!

ってもう暗くなってきたな…

明日だな!

とりあえず宿いこう…

1つずつ終わらしていかないと…


やる事が多くなってきたなぁ

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