第4話「お昼ご飯と冒険者ギルド」

ナオは役所を出る前に街の領主であるミルドから支度金を貰いました


時刻は丁度お昼どき、そうだ貰った金でご飯を食べると言う名の調査をしよう!


ナオ「ふんふんふーん!お?あのお店なんだか美味そうだな」


ナオは食事処のお店に突撃しました

出迎えてくれたのは10代の若い女の店員さん


ナオ「ごめんくださーい」


店員「はいはーいおひとり様ですか?」


ナオ「ええ、大丈夫ですか?」


店員「はい!大丈夫でーす。おひとり様ごあんなーい」


ナオ「ほっ、よかったぁ割とお客さんがいていい雰囲気の店だ」


店員「あらどうも、昼間のオススメランチはいかが?今日はポークソテーとご飯かパンの定食だよ!」


ナオ「米あるんすか!?それでお願いします!」


店員「はいはーい、オススメランチライスセット1枚入りまーす!」


ナオ「ごめんご飯大盛りできる?」


店員「大丈夫よ!じゃ大盛りね!」



ナオは米がある事でひとまずほっとしていた

主食の米はやはり大事である



店員「お待たせしました!ランチ大盛りでーす」


ナオ「うまそー」


店員「ごゆっくりどうぞー」



朝ごはんで米が欲しいと言ってたのが出てきたのでナオは喜んだ


ナオ「いただきマース」



まずはコメをパクり…むむ?固い?炊きあげではなくピラフみたいである

が、コメ自体は甘みがあるお米だと感じた


1日食べないだけでお米が嬉しい⋯


次にポークソテーは朝の宿のポークの薄切りより味がしっかりついてる

キャベツにんじんさやえんどうの野菜炒め付きである

味付けには塩とほんの少量だが胡椒を使ってる?


市場調査だ!聞いてみよう


ナオ「なぁなぉ店員さん、ここら辺って胡椒とか香辛料って高いのか?」


店員「そうですねー辺境なので物は少ないですね。今日は冒険者の方々が仕入れてくれた分がありましたが、どうしても香辛料系が高くなるので…」


ナオ「そかそか、ありがとうなー」



ご飯とポークソテーと交互に食べておなかいっぱいになりました

ちなみにお会計は銀貨1枚とまぁまぁのお値段がしました

銀貨換算残り195枚也


その足で冒険者ギルドへ


冒険者ギルドは開拓時代の酒場みたいな建物だった…これ雨吹き込むと思うんだけど、なんでこんな形にしたんだろうか?


扉を開いて中に入るとカウンターが2つ、1つは冒険者の受付でもう1つは酒場のカウンターかな?冒険者の受付の方は仕切り板で更に3つ区切ってあるなぁ


広間にはテーブルと椅子があって壁に依頼が張り出されてる


上が少なくて下が多い感じ依頼内容と難しさで分けてるのかな


カウンターの受付嬢に話を聞くことにした



ナオ「すいません、冒険者登録の受付をお願いします」


受付嬢「はい、ではステータスプレートを出して頂けますか?」


ナオ「はい、お願いします」


受付嬢「少々お待ちください…お名前はナオさんでこれは…すいませんが上に確認を取りますので少しお待ち頂けますか?」


ナオ「何か問題が?」


キョロキョロと確認をする受付嬢さん

そしてコソコソと小声で話しかけてきた


受付嬢「いえ、問題は無いのですが迷い人の方はギルド長が案内する手筈になっておりまして。お通しする為の確認ですね」コソコソ


ナオ「なるほど、わかりました」コソコソ


たたたーと小走りで受付嬢さんが走っていった

ら、直ぐに戻ってらっしゃった


受付嬢「ではナオさんこちらへどうぞ」


ナオ「はい」


狭い階段を上がると扉がありコンコンと受付嬢さんがノックをする


「入りなさい」


そして中へ

ソファが2つに向かい合って真ん中に長テーブルが…その奥に大きめのデスクと椅子があった。まんま事務所だね

ギルド長さんは自分より若いお兄さんのようだ


ギルド長「どうもギルド長をしているラース・ターナだよ。あぁターニャ君お茶をお願い出来るかい?」


ターニャ「かしこまりました」


ナオ「どうも昨日来たナオと申します。冒険者ギルドについて教えて頂けますか?」


ラース「それじゃ説明していくね

冒険者ギルドは基本的にこの街の人の依頼が主な内容になるね。

とは言え商人ギルドとも関わりがある事なんだけど例えば肉が欲しいので狩りをしてきたとする。

それが魔物なら冒険者ギルドに卸してそれを商人ギルドに解体して渡して商人ギルドから各肉屋に卸す形だよ。

他の商品に関してもそうだね。

ここは仕事の斡旋所だと考えてくれればいいよ」


ナオ「なるほど、わかりました。ちなみに自分は領主様からお仕事を回されると聞きましたがこの場合はどうすれば?」


ラース「うん、それなら自分が領主のミルド様にお伺いを立てるね。

ギルドとしてはギルドを飛ばして貰っても構わないのだけど危険な仕事をする場合にはギルド経由の方が護衛も付けやすくなるしね。

特に大きな仕事はそれに伴って危険度も増す事もあるからね」


ナオ「ありがとうございます」


ラース「それとギルドポイントとランクの説明をしておくよ、ギルドで仕事をこなしたらギルドポイントと言う物が手に入るよ。

これは仕事をどれだけこなしたかと言うひとつの目安になるので同じ仕事をするなら聞いてみるといいかな。

ポイントが低ければ若手や問題がある可能性を示していたりするから注意してね。

次にギルドランクだけどポイントを貯めるとランクアップクエストが受けれる様になるよ。

ランクアップすると難しいけど稼ぎも大きくなる実りのいいクエストも受けれるようになるからね」


とここでコンコンとノックが


ターニャ「お茶をお持ちしました」


ラース「ありがとうターニャ君、ナオさんもどうぞ」


ナオ「ありがとうございます、頂きます」


ラース「それじゃ聞きたいことはあるかな?なんでも聞いて欲しいかな」


ナオ「そうですね、自分としては一番謎な部分の魔法に関して教えて頂けますか。

後は物を作る鍛冶屋に制作依頼をして物が出回ればそれを真似すると思いますがこちらの世界では商標登録等はどうなりますか?」


ラース「うん、魔法の事については新人研修を受けるといいね。

分かりやすく説明をしてくれるし実施もしてくれるよ。

物作りをする為の商標登録だがこちらについては商人ギルドを訪ねないとダメだね。

同じ道具があるなら使用権利を買わなければいけないし、なければ商標登録する形になるよ」


ナオ「なるほど、理解しました。

話を聞くとギルドも沢山あるみたいですがどのようなギルドがありますか?

領主様の話から街の発展をする為に物を作るのに商人ギルドなんかにも話をしなければならないみたいですし…」


ラース「そうだね、ギルドは商人ギルド、魔術師ギルド、治癒師ギルド、錬金ギルド、うちの冒険者ギルドの5つのギルドがあるよ。

鍛冶屋は錬金ギルド、魔法関連は魔術師ギルド、商人ギルドは物の流通や管理、後売買契約だね。

治癒師ギルドは薬や解毒と治癒魔法が中心になるよ」


ナオ「わかりました、ありがとうございます。では新人研修の手続きをお願いします」


ラース「OK、都合の付く日はいつがいいかい?」


ナオ「2日後にお願い出来ますか?」


ラース「うんうん、時間は午前中でいいかい?」


ナオ「構いません、宜しく御願いします」


ラース「それじゃ手続きをしておくね。

2日後の午前中、時刻的には10時くらいが朝の手続きの後なので都合が良いと思うよ。

朝イチでクエストが張り出されてそれに伴って7時くらいから9時までは混雑するからね」


ナオ「なるほど、わかりました」


ラース「ではこれで冒険者ギルドの説明は終わりにするよ、仕事に関してわからない事は聞きに来てね。

受付に話を通してくれればわかる範囲ならターニャ君達受付嬢が教えてくれる、それ以外なら私の時間がある時に教えるよ」


ナオ「色々ありがとうございました、では2日後また来ます」


ラース「うんうん、それじゃこれから宜しくね」


色々話を聞いた後に受付嬢にギルドのクエストについて少し聞いた。

街の周りの魔物退治と薬草採取が主に張り出してあり周りの魔物はそこまで強くないとの事だ。

ゴブリン、スライムが多いそうでゴブリンは二、三匹で群れるらしくスライムはほぼ単独だそうだ


時刻は午後4時少し早いが役所に戻り家の事を聞きに行く

役所について受付に役所長から家を貰う手筈になってる旨を伝えて待つ事に

役所長は近くにいたみたいで馬小屋はないが大きな庭のある家を手配してくれたみたい

家の清掃がある為明日の昼以降に鍵と場所の説明を受けることになったので明日の予定を考えて昼の15時にまた来る事を伝えた


宿に戻り夜食を軽く食べてベッドに入る前にクリーンをしておやすみなさい…


2日目はバタバタした一日であったが家が手に入ってある意味凄い恵まれてる環境になった…


異世界の人が優しいなぁと思うナオだった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る