犯人はヤスじゃない

作者からの注意（必ずお読み下さい）

　こんにちは、山田ツクエです。

　拙作「犯人はヤスじゃない」をお読み頂く前に、必ず以下をご一読下さい。

　短編「犯人はヤスじゃない」は、タイトルから既に分かるように、1985年にエニックス社から発売されたファミリーコンピュータ向けゲーム作品「ポートピア連続殺人事件」（PC-8801版は1983年）を素材としており、このゲームのストーリーに関する重大なネタバレを含んでいます。タイトルの時点で重大なネタバレなんですが、「犯人はヤス」という言葉はミーム化しているので、流石に気を遣う必要はないだろうという判断です。つまり、この短編には「犯人はヤス」という言葉以上の、ゲーム内容に関する極めて重篤なネタバレが含まれているということです。

　この先、「ポートピア」をプレイする予定のある方、あるいはゲームの実況動画などを観る予定のある方は、読むのをお控え頂くか、少なくとも「※ネタバレ有」と書かれた節（第4〜7節）に関しては避けて読んで頂いた方が良いと思います。ゲームをプレイしたことがあるという方や、ないけどネタバレされても大丈夫という方のみ、お読み頂けると幸いです（※このことを配慮し、本編と切り分けて短編として掲載することにしました）。また、ゲームを未プレイの方でも読めるように最大限工夫しておりますが、ゲームをプレイされるなり実況動画をご覧頂くなりしてから見て頂いた方が、内容をお楽しみいただけるかと思います。

　重ねて付け加えておきますと、以下の作品は、幸太郎と沙雪シリーズに組み込まれた短編という形で書きましたが、「ポートピア連続殺人事件」についての批評やレビューとしても読めるように意識しています。私は、このゲーム作品について論じるにあたって、私が表しうる限りの最大限の敬意をもって書きました。したがって、この偉大なる作品を毀損することは、私にとっても、そして幸太郎と沙雪にとっても、全く本意ではないということをご理解頂ければ幸甚の至りに存じます。

　山田ツクエ