第3話 打ち切りライトノベルが多すぎる?

 別に最近はじまったことではありませんが、ライトノベルシリーズの打ち切り作品、多すぎませんかね?


 この業界、最近はそもそも二巻が出ることすら希(とくにいわゆる小説化になろ○やカクヨムからの「拾い上げ組」はその傾向が強い)。


 打ち切りというと、古くは競争が激しいことで知られる週刊少年ジャンプ連載マンガに多かったイメージがあります。多くの漫画界のトップが1つの雑誌で連載枠を奪い合うことが、漫画界のレベルアップにつながってきた。


 その中でどうしても競争に敗れ、アンケート結果や単行本売り上げの数字悪化で打ち切られていく作品が出ることは、いわば宿命でした。


 商売である以上、数字が出ない商品を「切る」のは理解出来ます。


 ただし、ジャンプでもその他の少年漫画誌でもいわゆる「俺たちの戦いはこれからだ」エンド(「おれたたエンド」とも言われる)的な、ぶつ切りエンディングでも一応の最終回くらいは掲載される事が多いような…(識者のコメントよろしく。例外は多々あるでしょう)。


 それがライトノベルとなると一応の打ち切りエンディングどころか、2巻の予告すら出ずに消えていくことすら珍しくありません。

 

 週刊雑誌という媒体を持たないライトノベルの悲しさですね(月刊ではドラゴンマガジンなどの媒体があるにはあります)。


 多少やっつけでも良いから、「エンディング」が欲しいライトノベル読者は多いのではないでしょうか。


 とあるライトノベル作家の方は自分で「続編」をPDF配布されているケースもありましたが、これはある意味幸福な例外ですね(契約上、続きをネット上で公開できないケースは多い)。


 ライトノベル業界の構造的な問題であるだけに早急な解決は無理だとは思いますが、せめて「電子書籍でイラストなし」とかで続刊を出すとかの今風救済策を打ち出して欲しいですね。


 何故、私がこれを問題視するかというと、ライトノベルを購入しようとする若年層が「お気に入りだけど、いくら待っても続きが出ない」という経験を何度もすることによって、他の媒体へ流れてしまうという懸念があるからです。


 今主流となりつつある、電子書籍という存在をうまく利用して、書き手と読者双方が納得できる解決策が出来ると良いのですが。

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