第30話 やっぱり怒ってるんだ。
※なかなかの官能的表現があるので、苦手な方はスルーしてください( ˊᵕˋ ;)💦
「はい、洗いっこ終わりー。…あ、頭洗ってないか。」
「…じ、じゃあシャンプーそのまま続けるね!」
気持ちを切り替えて、頭は
「ふぅ〜、気持ちいい〜♪」
ミントの清涼感とお湯の温もりが何とも爽やか。
「僕の手洗いとどっちが気持ちいい?」
「じ、ジャンルが違うでしょ!」
「ふふ。また洗ってあげるね?」
「うぅ…。」
「あら?いつもみたいに断らないの?やらしぃ〜♡」
イオンは手を口に当てて大袈裟に茶化した。
「…今日のイオン意地悪。」
「なんでそう思う?」
「…急に辞めちゃうし。」
「何を?」
分かっていてわざと私に言わせようとしている。
「…分かってるくせに。」
「全然わかんない。僕はいつだって梨子ちゃんが望むことをしてるよ?…逆に何を欲しがってるのかわからないと何も出来ないなぁ〜。」
今日のイオンはいつもの優しいイオンとは違う。やっぱり怒ってるんだ。
「…私が鞍馬さんと話してるのが気に食わなかった?」
「……。」
「心配しなくなって、私はーーー」
「だって男を見る目で見てたもん。」
「…え?」
思ってもいなかった言葉が返ってきて驚いた。
「私が?鞍馬さんを??」
「そう。」
「ありえないって!!だって私はイオンが好きだもんっ!」
「じゃあどれだけ好きか僕に証明してよ。」
そう言うイオンの目はいつもと違う鋭さがあった。
「…分かった。」
私はイオンの膝の上に乗り、おそるおそる自分から口付けた。
(…恥ずかしがるな。イオンに伝えないと。)
「…っ」
自ら腰を動かし、イオンの頭を掻き撫でた。
「…はぁっ、あっ…っ」
動く度にパシャパシャとお湯が激しく波打つ。
「いっ、イオン…」
彼の頬に手を伸ばし、両手で包んで深く口付けし、舌を絡める。
クチュッ…チュッ
欲望のままイオンを求め、自分から動くことへ抵抗がなくなってきた頃にようやく彼から動きがあった。
「っ!ぁ、あっ…」
下から強く突き上げられ、全身をビリビリと痺れる感覚が襲う。その刺激がもっと欲しくて、自然と腰が動いてしまう。
「…っ、梨子ちゃん…っ。可愛い。すっごく可愛いよ…。」
どれだけ交わっても足りなくて、恥じらいもなく「もっと」とねだってしまった。
「いいよ…、梨子ちゃんが満足するまでしてあげる…っ。」
湯船から上がってからも脱衣所で交わり、まるで獣のように求め合った。
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