第39話 チアリーダーの愛央とあいちゃん!?
夏休みに入った。俺は夏の甲子園で行われる高校野球の中継をテレビで見ていると、愛央がポンポンを振って俺の横に来た。
あお「フレ!フレ!球児!フレ!フレ!球児!」
そっか、愛央は高校野球もちょっと好き。だから応援してるんだね。俺はそう思っていると、愛央が衝撃の発言をした。
たく「はぁ・・・バイトが休みの日が極楽だぁ」
あお「たっくんもあそこにいたら、愛央全力で応援するのに」
たく「はぁ!?さすがの俺でも運動音痴だぞ!?」
あお「諦めちゃだめって、自分で言ってるじゃん!」
たく「何も言い返せねぇ・・・・」
愛央の正論に黙らずを得ず。事実愛央は応援好きだし、俺が諦めないのも事実。そんなことを思っていると、あいちゃんが飛んできた。
あい「きゅぴー」
たく「どうしたの?」
あい「きゅぴらっぱ〜!」
たく「えぇ!?」
あい「あい!あい!きゅぴ!」
出てきたのは・・・え?ポンポン?愛央に理由を聞こうとすると愛央から理由を話してくれた。
あお「この前の体育祭のあとにね、あいちゃんがポンポンを振って遊ぶようになったの。なんかチアが楽しかったんだって!」
なるほど、と思ったがなんとも謎に感じた。あいちゃん、電車も好きでチアも好き?え?俺と愛央の好きなものどっちも好きってことじゃん。そんなことを思っていたら愛央が可愛く応援し始めた。顔を真っ赤にしている俺に対し、愛央は金色の細いフィルムを揺らし、ウィンクをして飛んだ。その後にこう話した。
あお「競技チアになるとね、こんなこともやるんだって!」
たく「愛央って競技チア出来たっけぇ?」
あお「愛央は競技チアじゃなくて、応援チアの方!」
たく「でーすよねー」
あい「あいたんも!」
あお「・・・えっ?」
たく「はっ?」
あい「あいたんも!やりたい!」
あいちゃん、興味のあることはとことんやりたいタイプ。愛央はそんなあいちゃんを応援して、俺は出来ることを手伝っている。そしたらあいちゃんがやりたいことを話した。
あい「あいたん、やりたい!」
たく「何を?」
あい「にーにーのべんきょー!」
たく「今日は外で遊ぶことが勉強だよ」
あい「きゅぴ?」
たく「愛央、懐かしのブランコやり行こか」
あお「うん!」
俺は愛央とあいちゃんを連れ出し、ブランコで遊んだ。あいちゃん用のブランコがある公園、まぁいつもの公園ですが、そこに行って遊んだのだ。
あい「きゅぴ〜、くしゅぐったい!」
あお「久しぶりに乗ったなぁ」
たくさん遊んだ愛央とあいちゃん、家に帰ってくるとバイトに行こうとしてた俺を応援し始めたのだ。
あい「きゅぴ・・・あい!あい!きゅぴぴー!」
たく「あいちゃん、成長したね」
あお「うん!愛央もいくよっ。フレ!フレ!たっくん!がんばれふぁいと!」
たく「さすがだな。愛央が励ますとなんか知らないけど力が出るんだよ」
あお「愛央の応援って、輝くようにって思いながら応援してるの!だからかな?たっくんが力出るのは!」
たく「不思議だけど、愛央」
あお「なに?」
たく「いつもありがとね。はい、ご褒美」
あお「えっ・・・!ありがとう!」
たく「出過ぎや。地雷か」
愛央にいつも励ましてもらってるお礼にネックレスを上げたらぴえんを連発。現代JK,穏やかじゃない・・・。
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