登場人物

 耀秀ようしゅう


 如親王国の隆盛を築いた耀勝の子孫。黒髪黒眼の見た目ごく平凡な少年。周囲からは頭脳担当として絶大な信頼を得ているが、その才はまだ花開いていない。



 龍清りゅうせい


 幼少より鍛え上げられた引き締まった肉体を持つ戦士。そして、涼やかな美貌を持つ黒髪黒眼の長身のイケメン。耀秀と知り合い行動を共にする。この年齢にして圧倒的な強さを持つ。耀秀の親友として長き友情を築く。



 凱鬼がいき


 若くして邑洛周辺の野盗を率いる頭目となる。圧倒的な体躯を持つ金髪金眼の野性的な男。耀秀、龍清の友達。



 龍・朱鈴りゅう・しゅれい


 龍清の妹。女性としては、立派な体格にして、兄に負けず劣らずの美貌を持ち。矛の実力でも負けていない。兄の親友という耀秀の話を聞いているうちに、強い憧れを抱く。




 長舞ちょうぶ


 大岑帝国のあくまで臣下として、大陸統一を果たした英雄趙武の子孫にして、先祖返りにより銀髪碧眼の眉目秀麗な趙武に似た風貌を持つ男。私塾の先生として、耀秀や、龍清を育てたが、それも自分が世に出る算段の為。自分に才がありながら、世に出ていけない没落した家系を呪い出世の為に他人を利用する。




 臥良がりょう


 邑洛にある軍官学校の学校長。元々は如親王国で軍の参謀筆頭である長史をつとめていたが、妬まれて閑職へと飛ばされる。

 歳の頃は六十歳くらい。手には羽扇を持ち文官の着るような真っ白の漢服を纏い頭には綸巾と、いかにも軍師という格好で自己顕示欲が強い。自分を閑職に追いやった高閲を、如親王国を恨み、耀秀達を利用する。ついには邑洛を陥落させて如真王国を建てる。




 高閲こうえつ


 如親王国の国王唐林の側近中の側近。如親王国の侍中。侍中とは、国王の側用人。臥良を讒言により王宮から追放、唐林を操り如親王国を私物化する。そして、討伐戦において臥良に騙され戦場に引きずり出され殺された。




 耀慶ようけい


 耀秀の兄、謀反の罪で父親が捕らえられるも冷静に龍会への避難を決める。まさに商人の家長。



 耀膳ようぜん


 いかにも、商人ぜんとした風貌の人の良さそうなぽっちゃりとした背の低い男性。耀秀の父親に頼まれて邑洛に耀秀達を送り届ける予定が逆に助けられる。その後、邑洛にあった耀家の支店の店長だったが、耀慶と共に龍会へと逃げる。



 翁垓おうがい


 邑洛近郊の豪族。丹倭の街を支配する。歴戦の武人という感じで、豪快な印象だった。、戦場で戦う事で、鍛えあげられた肉体を持つ、老練な将だが、とても優しい人物。凱鬼に向けられた目は、優しさで溢あふれていた。



 會妖かいよう


 謎の男。目付きが鋭い。臥良の為に動いていたようだが、本当の主君は長舞だったようだ。



 如参じょさん


 凱鬼配下の野盗の下働きをしていたが、実はかつての如親王国の王族だった如家の数少ない生き残り。如真王国国王となる。元々は優しい男だったが、王族となると自分が野盗の下働きをやっていた事をはじ。野盗達の殺害を図る。




 台包領主巍傑たいほうりょうしゅぎけつ


 台包の領主。臥良の呼びかけに応じ、反如親王国の兵をあげる。己の正義を信じる融通の効かない男。引き締まった身体つきの大柄な男できつい顔をしていた。性格もきつそうだった。



 旺壌領丹栄おうじょうりょうしゅたんえい


 旺壌の領主。でっぷりと太った大男。交渉能力が高いが、好色そうな男。



 白山領主鞨項はくざんりょうしゅかつこう


 凱鬼に負けず劣らずの体躯を持った大男。丸太のように太い柄を持つ大刀を軽々と操る。横柄で粗野だが気に入った人物には親身。意外と心は武人。



 漢黒領主聯邦かんこくりょうしゅれんほう


 文官としての才能で領主にのし上がる。神経質そうな痩せた男。

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