(陸)
「そうじゃったか。ご苦労」
「はっ!」
気配が消える。闇の中。
あかりが
「くっくっく。ようやく駒が
男は、
「揃いましたね。趙武に、耀勝、龍雲に、凱炎ですか。そして、くっくっく」
男は、その中の一枚を取り出すと、
「こんな所に、居られましたか、陛下。さて、わしの為に、役立って下さいよ。くっくっく」
そして、男は、目を
「第二十七計、
「第三十三計、
「第五計、
「第十四計、
「これで、第十計、
男は、何やら書状を書き始めた。そして、書き終わると立ち上がり、手を軽く叩く。すると、消えていた気配が現れる。
「これを、
「はっ」
書状が男の手もとから消え、気配も一瞬で消えた。
高閲とは、如親王国の国王、
侍中とは、国王の側用人。要するに、普段、
「いよいよ、始まりだ。さあ、見事に役立ってくだされよ。手駒達よ。くっくっく」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます