第6話

 美少女がミニスカートを翻して駆け下りてくる。


 間違いない。彼女は。



「うゥ……、ルナちゃん!!」

 思わずボクは彼女の名前を呼んだ。

 幼馴染みで初恋の雲母キララルナだ。



 その時、ルナは足元を滑らせたのか、バランスを崩してボクの方へ飛び込むように落ちてきた。



「キャァァァ〜ーー……ッ!!」

 悲鳴を上げて宙を舞った。まるで白い妖精が落ちて来るようだ。



「うゥ……!!」だが悠長に眺めているワケにはいかない。



 このまま彼女がアスファルトの路面に落ちれば怪我をするのは避けられない。



「わッ、わァァァ〜ーー……!!」

 慌ててボクは両手を広げ、落ちてくる彼女を受け止めようとした。



「キャァァ〜ーー……ッ」

 ドンッと落ちてくる彼女を全身で受け止めた。



「うゥ!!」

 まるでフライングボディアタックのような感じだ。



 なんとか踏ん張って彼女を受け止めた。



「ふうゥ〜……」良かった。

 思ったより彼女が軽かったので助かった。



 もう少しウエイトがあれば、受け止めたボクもろとも、アスファルトの路面へ叩きつけられただろう。




「サッ、サンキュゥ……✨🤗✨💕

 祐真!!」

 ボクに抱かれながらルナは満面の笑みを浮かべた。









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