第4話 旅の途中1

  旅の途中

私とみどりは辺りに何もない道を歩いていた。数分、いや数時間は歩いていた。しかし、いくら歩こうが一向に建物が見えてこない。


 「えっと、い、いつまで歩くんですか?」

 

 みどりは私の手首を掴み、そう言ってきた。私はみどりの方を向くと、汗を流し疲れているみどりの姿があった。


 「休憩しよっか」

   

 私はみどりにそう言い、道の横に移動した。

 

 「みどり、大丈夫?休めてる?」

 

 「大丈夫です。大分疲れがおさまってきました」

  

 「うん、ならよかった」


 私はそう言い、みどりに微笑む。


 「ちょっと私も疲れたから座るね」


 私もみどりと同様、疲れたので少し地面に座った。


 「ん......?」


 その時ポケットに何か違和感を感じた。何かが入っている、そんな気がした。そのため、私はポケットに入ってるものを確認しようと、手を入れる。

 するとポケットの中から出てきたのは板状のものだった。


 「みどり、ポケットにこんなの入ってた」

 

 「何でしょうか?」

 

 「私もわからないんだよね」

 

 「ん?何かうつってますよ」

 

 みどりにそう言われ手に持っている板を確認する。


 「えーと、何々」

 

   水乃 唯花

   スキルor魔法

 ・名前変更 : 一度だけ自分の名前を変更できる

 ・黒桜   : 周囲が暗くなり、桜の花弁が落ちてくる

 ・爆音   : 周囲がうるさくなる

 ・爆発   : 周囲が爆発する


   幸夜 翠

   スキルor魔法

 ・拘束   : 相手を拘束する

 ・おとり  : 全身真っ黒タイツでカボチャを被ってる何かが出現し、その場で        踊る

 ・そぉぅどぅ: 大剣を召喚する

 ・えいっ! : 召喚した剣などが飛んでいき、戻ってくる


 明らかにネタでしかないスキルなどがあり、少し困惑する。

 

 「え、えぇ......明らかにネタスキルしかない。特に名称」

 

 「......拘束?これで唯花を拘束すれば......」

 

 「みどり何か言った?」

 

 「唯花の気のせいです」


  みどりは私の言葉を遮るようにそう言った。

 


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