第3話 説明するね!
見つけたはいいものどうしようか。
「と、とりあえず行こうか」
「そ、そうですね...」
私とみどりは前へと進んだ。
前へと進んでいるとどうやら少女らしき人の姿が見えた。
「あれ....人だよね?」
「そ、そうだと思います....」
相変わらず私とみどりの間では気まずい雰囲気が漂っていた。
私はみどりの手をとり、笑顔で
「えっと、あの人のところに行ってみない....?」
私がそう言うとみどりの頬がほんのりと赤くなっており、「えっと....だ、大丈夫...?」と訊くとみどりは小さく頷き、
「と、とにかく....い、行きましょう?」
と焦った風に言った。
なので私とみどりは少女に近づき、ここがどこなのかを訪ねる。
「あ、あの...ここってどこなんですか...?」
「ここを知らないの?ここは特に名称はないよ!」
私が不安げに訊くと少女は元気はつらつに答えてきた。私はその元気さに一瞬うっ....となったが抑えた。
「そ...うなんですね...」
「そうだよ!あっ...!もしかしてこの世界の人じゃないとかだったり?」
一瞬驚いてビクッとした。まさかこんな少女からそんなことを訊かれえるとは思ってもいなかったからである。
「は、はい.....!き、気づいたらこの世界にいて...」
「まぁ、うん、そういうときだってあるよ、たぶん...説明するね!この世界にはいち よう魔法と魔法ぽいものがあります。」
少女はテンションを切り替え説明し始めた。どうやらこの世界には魔法があるらしい...
「魔法を使うには魔力が必要です。」
「魔法には属性があり、それは魔力にもあります!」
「例えば、火属性の魔法を使ったとしましょう。そしたら火属性の魔力が消費されます。 つまり各属性ごとの魔法を使うとその各属性に対応した魔力が消費されます」
私の知ってる魔法と若干違う....魔力が共通じゃない...でもその方が良いのかもしれない
「属性は、火、水、草、風、氷、雷、闇、光、無.....とまだありますがとりあえずこれくらいです!」
少女は言い終わると少し深呼吸をして次に移った。
「あと、魔物とかもいるけどめんどくさいから説明はしないよ」
「魔法やスキルなどのみる方法について説明するね!」
そう言い、軽く数十分は説明をしていた。
少女は説明し終わると笑顔でそう言う。
「これにて説明は以上です!」
一時間くらい使った説明もやっと終わる。
「教えてくれてありがとうございます....!」
私とみどりはお辞儀をし感謝を述べた。感謝を述べると少女はより一層笑顔になっていた。きっと嬉しいんだろう。
「わ、私たち...そろそろ行くので」
「ちょっと待って、これあげるね」
私が行こうとすると呼び止められ少女から物を受けとる。
「何ですかこれ?」
私は思わずそう訊く。
「お金とスタングレネードと短剣」
明らかに一つだけ異世界じゃないものが混じってる気がするけどきっと私の気のせいだと思う。
「ありがとうございます!」
私はもう一度感謝を述べる。
「私の名前は桜月悠なの!」
「私は、水乃唯花。隣にいるのが幸夜翠。私たちもういくので....」
「うん、また会おうね。さようなら!」
私たちは手を振る。
私たちの旅が始まった。
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