第48話 もうひとつのミッション

シズ達が攻撃を仕掛ける少し前。



「よし、とりあえずこの『連結式レールガン』で衛星兵器をぶっ壊す」


九郎がビルの屋上で設置されたレールガンを構える。


「しかしデカいな……このレールガン」


連結式レールガンは

九郎の所有しているプロトタイプのレールガンと、

ローズの改良型のレールガンを左右にマウントする形で完成する。


高さ7メートル横3メートルの大型兵器で、必要ワット数は150メガワット(日本の家庭約21万世帯の年会消費電力に相当する)



「ま、その分衝撃も半端ないんだがな」


「どれくらいだ?」


「まずこのビルは倒壊するな」


「え、それ、巻き込まれるんじゃ……」


「おう、だから発射と同時に飛び立つ」


「それ、射角とか大丈夫なのか?」


「銃弾より早いから大丈夫だ」


「そ、そうか」


そして通信でシズ達が攻撃を開始した、と連絡が入った。


「よし、こっちも始める」


「了解!」



「エネルギーフル……射角……よし」


九郎がレールガンの射角を合わせる。


「衛星兵器破壊ミッション……開始!」


そして二人同時にトリガーを引く。


音速を超える特殊弾が衛星兵器へ命中した。


「おお、ギリギリセーフ」


「ビ、ビルが……」


まるで上空から隕石が直撃したかのような有様になっていた。



『ローズ!ブルーローズ!緊急事態だ!』


「何だ」


『衛星兵器の一部が落下してきている!』


「はぁ!?サイズは!」


『30メートルを超えている!』


「レールガンはぶっ壊れたぞ!」


「じぃちゃん!どうする!」


「くっ!」


『我々に任せろ!』


通信が入ってきた。


「あれは……」


「Actorの機体か!」


待機していたはずのActorの機体『gilギル』がランチャーを持って集まる。


『我々に任せてください!』


「お前ら……」


『さらに緊急事態だ!』


「「!?」」


『シズ、タスク、暁、が最高幹部の襲撃にあった!至急応援を!』


「陽炎!お前はあいつらと一緒に一部を破壊しろ!」


「じいちゃん!」


「俺が最高幹部を対処する!」


すると九郎は速度を上げて飛び去った。


「くっ!了解!」


ローズはgilからランチャーを受け取る。


『一斉掃射!』


次々に命中するが、効果は薄い。


「クソ!」


ローズは地面に着地するとあるものが見えた。


「これは………」


瓦礫の間から緑色の点滅が……


「生きてるのか?」


瓦礫をどけると無傷のレールが。


「プロトタイプか!」


なんとプロトタイプのレールガンがあった。


「しかも充電完了している。

これなら!」




「畜生!もう間近だ!」


「これで終いだ!」


ローズは空中でプロトタイプ・コンパクト・レールガンを発射した。


レールガンの特殊弾が衛星兵器の一部を爆散させた。


「やった……」


衛星兵器完全破壊。




『ローズ!お前もシズの援護に行け!』


「ベルさん!」


『もうすぐパルス攻撃が開始される!』


「クソ!少し機体に負荷をかけ過ぎた!エアーブースターがオーバーヒートした!」


『なんだと!?』


「クールダウンまで待機する、じいちゃんなら大丈夫だ」


『わかった、丁度いい榊がお前にと預かっていた物がある』


「物?」


すると目の前にActorの機体がコンテナを置いた。


「これは?」


『ブルーローズ……九郎さんの奥さんこと『シンデレラ』が愛用したマグナム拳銃『Blood-dyed glass shoes』』


その拳銃はまるでシンデレラに登場するガラスの靴のようだった。


『それと、この大剣『インファーナル・ブレード』』


「デッカ……」


『2つとも威力は折り紙付きだ』


「これ、使い勝手悪くない?」


『ま、その場に応じて使ってくれ』


「……了解」






おまけコーナー


神崎 九郎のプロフィール


年齢 18歳


身長 175cm


体重 67kg


星座 魚座


特技 射撃(命中率は90%超え)


趣味 昔のゲーム(九郎がよく持ってくる)

機械いじり(何故か組み立てるとネジが余る)


能力 空間転移(他の能力に比べて連発出来ない)






シズのプロフィール


年齢 19歳


身長 160cm


体重 50kg (本人曰く筋肉らしい)


星座 乙女座


特技 料理(フランス料理が主に)


趣味 歌唱




極秘資料


能力について……


能力を使用する際には体力を消費して使用する。


消費量に関しては人それぞれであり。


人によってはフルマラソンと同等の体力を消費する。

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