第26話 秘密の地下室
司令室
「お手柄だったな」
ローズ、シズ、暁の三人はベルに呼びだされていた。
「ありがとうございます」
「さて…ローズ」
「ん?」
「たしか君は本来オフだったな、
お詫びとして今日…と言ってもあと5時間しか無いが…まぁいい、明日は
ゆっくり休むといい」
「ありがとう、感謝する」
『よかったじゃねぇか、ついでに
地下室見に行ってこいよ』
(なるほど…そういえばあるって言ってたな)
『忘れてたのかよ…』
(いやぁ〜任務があって…な?)
『…はぁ〜、流石は俺とジュリアの
子孫だよ』
(ジュリア?)
『俺の嫁だ』
(へぇ〜)
「どうした?ローズずっとそこに立ちっぱなしで」
「ん?あぁ、考え事してた」
「そうか、シズたちは先に戻ったぞ」
「いつの間に…」
「まぁ、ゆっくり休みたまえ」
「ああ、失礼する」
ローズの自室
「…よし、行くか」
『そうだな、まずはエレベーターに向かってくれ』
「エレベーターだな」
エレベーター
「ここでどうするんだ?」
『地面に向かって短距離転移しろ』
「地面?…わかった」
ローズは地面に向かい短距離転移を行う。
「…うぉ!?」
すると通路に出た。
『本来入る際は様々な手段を講じる必要があるがな』
「ほへぇ〜」
ローズは通路を歩いていく…
研究室
「ここは?」
『研究室だ』
「何を研究してるんだ?」
『いろいろだ』
研究室には様々な薬品が鎮座していた
「ん?何だ?この結晶は?」
その結晶は透明で美しかった。
『そいつは生物なんだ』
「は?生物?」
『触れると身体を侵食していく』
「侵食されるとどうなるんだ?」
『これくらいのサイズに戻る、勿論
侵食された物体は吸収される』
「恐ろしいな…」
『ま、それは置いといて……あの鉄扉があるだろ?』
「ああ、いかにも大切な物が保管されてますよ〜って感じだ」
『そこに例の言葉を言うんだ』
「わかった」
ローズは鉄扉の前に立って例の言葉を放つ。
「『殺し屋?いいえうちの嫁です』」
すると鉄扉が開く。
「…なんでこんな合言葉にしたんだ?」
『普通は思いつかないだろ?』
「まぁ…そうだな…ってスゲェ数の
武器だな」
鉄扉の先には、ハンドガン、
ライトマシンガン、対物ライフル、刀
ロケットランチャー…などなど。
『だがメインはこいつらじゃねぇ…』
「…あれか?あのアーツ」
ローズの目の先には黒い龍のような
フェイスのアーツがあった。
「…あれ、乗れるのか?」
『乗れるぞ』
「乗ってもいいか?」
『ああ』
ローズはアーツに乗り込む。
「あれ?HUDが出ないぞ?」
『そのアーツは特殊でな、覚醒した奴にしか扱えないんだ』
「そりゃまた何で?」
『送られた情報がそのまま脳内に届くんだよ、常人が乗ったら最後、処理しきれなくて廃人になる』
「へぇー」
『現にお前は大丈夫だろ?』
「そうだな…何ともない」
『そろそろ送られて来るんじゃないか?』
するとローズの脳内に様々な情報が流れ込んでくる。
「うぉ!?」
『お、無事だったか』
「スゲェな…こんな性能なのか?」
ローズの脳内に流れ込んできた情報には…
腕力強化・エアー出力調整・水素発電
・音声認識自動出撃システム・パーツウエポンシステム・パージシステム・
???
「…というか何か理解出来ないのがあるんだが?」
『それは…いづれわかる』
「そうなのか」
『ああ、それとその機体の名前は
『ケイオス』って名前だ』
「『ケイオス』…か」
『かっこいいだろ?』
「まぁ…うん…」
『それはさて置き、次は音声認識自動出撃システムについてだ』
「長いな…」
『そのままの内容だがな、音声、そうだな『ケイオス!』と叫べばケイオスが飛んで来るぞ』
「便利だな、どうやって認識してるんだ?」
『パイロットのデータを利用してる、位置情報と心拍数、そして脳波を観測して反応するように作られてるんだ』
「ほへ〜」
『次にパージシステムだが、文字通り腕、頭、体、足、腰、と分離することが出来る』
「ほうほう」
『結構便利だぞ、最後にパーツウエポンシステムだが、こいつはケイオスのパーツを武器に変形させられる。
例を上げると、リベリオンに乗っていて武装が無くなった、そうした場合にケイオスの腕をパージし、変形させてブレードにして使う、こんな感じだな』
「ブレードだけなのか?」
『他には、盾、槍、戦鎚、ハルバード巨腕などなど』
「便利だな」
『だろ?』
ケイオスの説明を受けたローズはケイオスから降り、部屋を出た。
「…どうやって出るんだ?」
『降りてきた所で短距離転移で戻れるぞ』
「了解」
『それとそろそろ時間切れだ』
「ありがとうじいちゃん」
『頑張れよ、陽炎』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます