第2話 fastcontact
「ここが格納庫だ」
少年が案内された場所は綺麗に並べられた『アーツ』達だった。
「とりあえず、新任のお前はこの機体…『
その機体は量産型でカラーは白いどことなく狼を思わせるビジュアルだ。
「これが『Ray』…」
「量産型だが性能は良い方だ、まぁ
「ありがたい」
「よしそれじゃあ乗り込め」
『アーツ』はロボットのように全身に装甲があるため後ろから乗り込むように着用する。
そして『全方位装甲ヘルメット』を装着。
『Ray』の後ろが開き人一人分入れる空間が出来た、そこに乗り込む。
『どうだ?少年『Ray』の乗り心地は?』
アーツ内のため真夜が無線で連絡している。
「初めてなのでわかりませんが練習機に比べると動きやすいです」
『まぁそうだろう、さて俺とお前の二人で出撃だ』
「なぜ二人だけなのですか?」
「それはな、この機体自体が奴らの機体に比べて高性能だからだ」
「高性能だからといっても二人では厳しくないですか?」
『敵機が少ないのもあるがな、ま、俺に任せとけ、あっバックパック忘れるなよ』
「…了解」
少年は不安ながらもバックパックを装着し真夜に誘導され指定された場所に到着した。
『真夜さんここは?』
『ここは滑走路で、ここからアーツが発進する』
滑走路は戦闘機のような大きなものではなく、普通の道路にも見える。
『よし、それじゃあ手本を見せる』
そういうと真夜は少年の前に行き。
『ナイフ、Ray隊長機 発進!』
ナイフ(真夜)のRayは戦闘機のように加速し上空へ(バックパックには空気を圧縮して発射して浮遊する機能がある)飛翔した。
『…noName Ray 発進!』
少年も続いて発進した。
『よし、安定しているな…お前本当に初陣か?普通はもっと不安定に飛ぶものだが』
『飛翔の方法も練習してきましたから』
『ほほう、なら武装の使い方もわかるな?』
『はい、一通り練習に復習を重ねました』
二人は無線越しに会話をしながら飛翔していたが、空気を壊すかのようにアラームが鳴った。
『む!?少年この反応は敵機だ!』
『了解、通話での対話を試みる』
前方から多数の敵機が現れた。
『敵機…数は…10機!』
『了解、敵機の様子を観察しつつ接近する』
少年は速度を落としつつ敵機に接近して行く。
『前方の機体に警告する、貴機は我々リングの空域に侵入している、速やかに撤退せよ』
『…ほほう、すぐに攻撃せず撤退を願うか…』
ナイフは少年の行動に感心を抱いていると。
敵機が発砲した。
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