第189話 希鏡期⑨ 切望の再会

ヒカル!目が両目が生きてる!!そうか春日さんの移植が成功したんだな!!


エーコちゃんが拘束された状態でヒカルに話す!


「ヒカル!!!こいつ強い!!!!動きが人間じゃない!!」エーコちゃん!僕も一応人間ですよ~!


ヒカルは

「Hydra's dog! I want to ask you before it disappears! Where is the boy named KAGAMI!?」と言い僕を切りつけてくる。斬撃は硬化マントで防いで何とかなるけどヒカルに急いで顔を見せなきゃ!!


結構英語は聞き取れるようになってきたぞ!カガミをしってるか!って僕を探してくれてる様子だった。


と言うか目のまえにいるよ~~~!!僕はヒカルとの距離が取れたので今度こそフードを外すべくナイフを片方ホルスターに戻す。よしよし!今からびっくりさせるぞ~いや、あいつ【驚かない】んだったな。

とか思っていたらまた左手のリングが光り出した!!やべっ!仲間が来る!!


ヒカルは怒っていた。

「Give me an answer!!」返事しろってか?僕は返事したくてもできなかったからとっさに首を振った。


また切り付けてくるビジョン、いや、今度はヒカルのビスケットネットランチャーで拘束されるビジョンか!?ヤバい!!厄介だ!!一旦距離を!



繰り出してもいない攻撃をかわすように急に離れた僕に違和感を覚えたのか、ヒカルは見開かれる二つの目でこちらを凝視して


「なんでわかるんだ?!先行視覚!?まさかこの感じ!!!!!」って言ってた。そのまさかだよ!!


しかしやっとフードをあげれそうなタイミングでまた邪魔が入る。残念なことにが合流してしまった。


ヒカルの足元に威嚇の銃弾が爆ぜる、すぐにA4が近寄ってきて

「大丈夫か!?ここは任せろ!!よく凌いだ!!」と日本語で話して来た。


ヒカルは「日本語のクチバシマスク!?誰だ!!先生!!敵に増員あり!エーコは救出できそうです!!!アティウスのメンバーは頼みます!」とエーコちゃんに駆け寄り通信をしていた。ゴリ先が来てるのか?!


そして距離を置いたヒカル達が

僕に向かって確認する様に「カガミだよな?」と言いながら半泣きで寄って来た。


でも、その間にショウとKPが割って入ってきたんだ。

KPは英語で僕に向かって何か叫んでいたけどわからず。ごめんよ!


ショウは

「カガミ!あいつはイチゴサイダーだな!KP!Stop the recapture!!」と言ってきた。

さしずめ僕の奪還を阻止しろってところか?


どっちにつこうが僕の勝手だろ!!そう思って息が荒くなる。


そしてやっとフードを外したんだ。


それを聞いてもいたし、見てもいたヒカルは

「やっぱりカガミだ!!!生きてたんだな!!先生!!カガミの奪還!許可してください!!!」とまた通信をして隣のエーコちゃんも

「ウソっ!・・・・。ホントにカガミ君なの!?先生!!私からもお願いします!!」と言ってくれた。が、


その直後、ショウが二人にファンファーレを向けた!!


ヒカルが「逃げろ!」と言って転がる様に逃げ音撃を躱した!!あれってかわせるのか!?ショウも首をかしげる。


一方、耳を突く高音と共に膝から崩れるエーコちゃん。

「エーコ!!」ヒカルの声と同時に僕も急いで助けに行こうと思った時、KPが僕の前に立ちはだかり首を振った。邪魔するつもりだな!!!!



どうする!?A4を見ると僕らの事は忘れて、最後に砦の方向からやって来た大男に目をやっていた。


それはゴリ先だった。A4と対峙して今にも衝突が起きそうな静かな睨み合いが始まる。


僕は1人フリーになったのでスマホに電源を入れアークを起動させた。




ショウと戦っているヒカルが僕に向かって

「カガミ!!なんとか言えよ!!!小さな声でも聞こえる!!何で戦うんだ!!洗脳されたのか!?今のホントの気持ちを言えよ!!!!」

と言ってきた。いやいや!あんたらの攻撃が止まないからだよ!!


やっと立ち上がったアークが

「どうしたんですか!?今ヒカルさんの声に一致するものが確認できました!!」

また僕は咳払いをして


「YESって事ですね!!勝手に返事します!!」

といってアークは少し小さな声で


「ヒカルさん!カガミさんは負傷して今、声が出せません!」と言った


その言葉はヒカルだけが聞こえていて僕の喉の傷を見て


「アーク!?うそだろ。そんな・・・。声を失ったのか!?」と返して来た。

軽くうなずいた。



ゴリ先に目をやると


「天道!なんてひどい事を!!だが!やっと!やっと会えた!!寿の予測が役に立ったんだ!いま助けに!!!!」僕の所へ強行突破しようと警棒を両手に構え、A4の近くをすれ違う瞬間、


「勝利も俺も、操られてるだけだな。」とA4が口を開いた。


「えっ・・・。」とゴリ先が反応して段々減速した足は遂に歩みを止め、振り返って驚愕の表情に変わる。初めA4が交渉を始めたと思ったのだが何故か日本語で話し始めた。



「よう。10年ぶりか?」A4はクチバシマスクの先端を何度か回しそれを外したんだ。



今まで一度も外さなかったのに!!!ゴリ先は顔を見たんだろう。すぐに

「太  一・・・。な のか?」と言った。


ショウがA4に向かって叫ぶ!!














「オヤジ!!!!おい!クソオヤジ!!!一旦引くぞ!!」


目の前にいるA4は桃山ショウの父親であり、











ゴリ先の警察学校からの朋友【桃山 太一】だった。

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