遭逢のニ、其の十、十一、十二
遭逢のニ、其の十
女性3人の使い手達は、鎮める竜の洞窟の扉を出て来た。
ゆっくりと閉じる扉を背に、
萌黄「茜、あなたも晴れて使い手の一員ね。……さーて。日も暮れて来たし、晩御飯食べたい。」
金糸雀「茜さん、火の使い手として、これからよろしくお願いします。今晩は……わ、私。ラムのバーベキューなんかどうかなって思いますっ。」
茜「ちょとちょと。私は技召の修練の事が気になって晩御飯どころじゃ……。」
萌黄「茜。少し位は良いじゃない。キョーオウの街に戻るには時間が掛かるから、淡藤さんの所まで行くか、ここで休むかよ。」
金糸雀「でも何の準備も有りませんし、淡藤さんの所に向かっても深夜。……それなら茜さんの故郷まで飛んでもらった方がいいのでは?」
茜「でも、獣神達はまだ羽休めになってないわ。今晩はこのまま夜明けまで過ごしましょ。」
結局、茜の一言で、鎮める竜の洞窟の入口で夜を明かした。
茜「おはよう。起きて!もう日が高いわ、起きて。」
萌黄と金糸雀は茜の声で目が覚めた。
茜「キョーオウに向かって出掛けるわ。」
萌黄「いえ。出掛ける前に、ここで技召について少し教えます。」
茜「起きるなり突然ね……。」
金糸雀「いいんですか、萌黄さん?この場所では風は感じられないけれど。」
萌黄「金糸雀こそ、光りが乱反射してやりづらそうだけど?」
金糸雀「と言う事は、少しのハンデが有りますね。ここで少し始めますか?」
萌黄「そうね、ハンデ有りの3人の技召修練も良いわね。……で、も、その前に。茜にはアークの力と気の力を合わせて技召する事を覚えてもらわなきゃならないわ。」
茜「それは話に聞いている。どうすると術を発動出来るか、からご教示願いたいものね。」
萌黄「では、単連弾が簡単だから、それからいきましょうか。……茜、掌に力を集めて。気だけじゃなく、アークの力を込めるの。自分で、今だって時に前に放ってみて。」
茜は掌に集中する。前と違い、掌以上の大きさに技巧色の球が出来上がった。
金糸雀「茜さん!今です、放って!」
茜は金糸雀の言葉に押されて、球を前に放った。
茜の掌から赤い技巧色の球が放たれ、前の岩にぶつかった。
技巧色が散ると共に僅かに岩が砕け散る。
萌黄「それではまだアークの力が足りないわ。前の岩に穴が開く位のアークの力が必要で、今はそれがこもってない。」
金糸雀が手本を見せる。
金糸雀「単連弾!」轟音と共に岩に穴が開いた。
金糸雀「茜さん。アークの力と自分の気のバランスなんです。もう少しアークの力を感じてください。」
茜は再び掌で同じ事を繰り返した。赤い技巧色が濃くなって膨らむ。
金糸雀「それで放って!」
今度は金糸雀の手本と同じ様に、轟音と共に岩に穴が開くと、そこには赤い技巧色が残っていた。
金糸雀「そのバランスです。茜さん凄いっ。」
萌黄「今度は同じ様にして連続で放つ。」
今度は萌黄が手本。球が手を振る度に出現しては放たれた。
前の岩がグレーに光りながら奥まで穴が開いた。
萌黄「連続で放つのは難しいの。掌から離れた瞬間に、また集中して掌に次の球を作らなきゃいけない。スピードが必要よ。」
萌黄は少し離れた所まで歩いて行く。
萌黄「金糸雀、向かいに来て。用意が出来たら技召を放って。」
金糸雀「分かりました。茜さんは私達の手元に注目してもらえれば理解出来るかも。」
萌黄から少し離れた場所まで行くと、
金糸雀「萌黄さん行きますよーっ。単、連、弾!」
萌黄は金糸雀が放った単連弾を同じ単連弾で受けた。
グレーと黄金の技巧色が散り散りに弾けた。
萌黄「今度はこっちから連続で行くわよ!」
萌黄から4、5個の単連弾が放たれる。
金糸雀はすかさず向かって来た単連弾を目掛けて応じた。お互いの技巧色に光りながら全て弾けて消えた。
少し大きな声で茜に伝える。
萌黄「掌に力を集めるスピードが身に付くと、連続して放てるわ。放つ間は周囲にも気を配って、何が飛んでくるのかを方向や大きさ、強さを感じるのよ。」
金糸雀「目で追いかけるんじゃなく、心で見ながら、それを感じる様に。これを遠隔操作出来る様になれば、遠隔する1個に対して複数個を消す事が可能です。……萌黄さん。今度は1個の単連弾を弾技遠隔でお願いします。私は単連弾を複数放ちます。」
萌黄「いいわ金糸雀。さぁお願いっ!」
金糸雀から複数の単連弾が向かってくる。
萌黄「弾技遠隔、単連弾!」
金糸雀の単連弾より大きめの萌黄の単連弾は、飛ぶ方向を変えながら、全て弾き飛ばした後、自分の手元に戻している。
2人は茜の側に戻ってくる。
金糸雀「萌黄さん。放った単連弾を手元に戻すのは凄いです!」
萌黄「こっちの単連弾を当てても、そこで弾けない強さと大きさに作って放ったわ。あとは心の中で見ながら遠隔。全て弾き飛ばしたら手元に戻す。……でも手元に戻すのを
金糸雀「私は、防御技召を持っていないんです。その分攻撃技召のスピードでカバーしています。どうですか茜さん?」
茜「今の2人を真横から見ているから、単連弾は見えてたけど、もっと速いスピードでは多分見えないなぁ……。」
萌黄「ここに来る前の城下町の城壁からの金糸雀の攻撃を見れたら良かったんだけどね。あれは良い参考になる。私はスピードに合わせて追えないもの。」
金糸雀「漆黒の竜が体当たりして来たスピードは初体験でした。あそこまで意識を持たれると、私の技召スピードもまだまだです。萌黄さんの球防壁が無かったら、大怪我でしたから。」
茜「意識を持った漆黒の竜はそんなに強いんだ……。」
萌黄「ううん。竜が強いんじゃなくて、人の悪意が強く集まっただけ。漆黒の竜は悪意の化身。悪意が集まれば集まるほど強くなって意識を持つんだよ。だから使い手は普段から気配を感じる様に過ごしてるの。」
金糸雀「同じ計画、企みで生まれた悪意は、1度竜を消しても、その計画を引き継ぐ悪意が残っていれば、直ぐに次の漆黒の竜が現れるの。躑躅が城壁沿いにしばらく飛んでいたのはその為でも有るんです。続けて現れないかどうかまで確認する為に。残っている悪意の気配を確かめていました。」
茜「そこまでするんだ……。これは技巧の書には記されて無い。経験しなきゃ分からない事よね。」
萌黄「うん。さて今度は茜の番。単連弾で幾つか放つのをやってみて。スピードは考えないでいいのよ。先ずは連続して放てるかどうかを見せて。」
茜「分かった。やってみる。」
両手を使い、単連弾を試そうとする茜。
向かいの岩に放つ、直ぐにとは言えないまでも続けて球を作る事が出来、また同じ岩に向け放った。それをもう一度。今度は直ぐに次を作り出して放つ事が出来た。
萌黄「やるじゃない茜。その感覚よ。あとは強さ、大きさにスピードを加えてオッケー。」
茜「ふぅー……。難しいけど、少し分かってきた。これに加えて周囲を感じる様になるまで大変だわ。」
萌黄「大丈夫。茜なら直ぐ身に付くわ。さぁ、キョーオウに帰りましょ。先ずは北半球へ出てから風に乗り東へ向かう。獣神達にはそれが一番楽だからね。」
金糸雀「獣神達、今も技巧の書の中で聞いているわね。さ、茜さんの街、キョーオウへ帰りましょう。」
核の山脈を背に羽ばたいている3体の獣神。萌黄の言っていたコースを飛んで行った。
遭逢のニ、其の十一
茜達は空を進んでいたせいか、地上の様子は全く分からない。その頃、北半球の地上では大きめの地震が各地で起こっていた。
茜達がキョーオウを出発してからは、葡萄が街を見張っていたが、漆黒の竜は現れず、至って平和な日々だった。そこへこの大きな地震だった。
弱い建物は崩壊、石造りの頑丈そうな建物でさえ被害が出ていた。
ジャニオン王国の城を囲む城壁の所々に被害があった。
この地震発生時に北半球に居たのは、キョーオウの葡萄、3体の獣神に収まって移動する茜達だったが、南半球でもそれなりの大地の揺らぎを感じていた様だった。
ジアロック朝、国の中心の山の頂。白藍と淡藤も異常な大きさを感じ取っていた。
淡藤「揺れが大きいな。街の被害も有るかも知れない。白藍、近くの街を見て回ろう。」
白藍「我には街の被害の手助けは出来ぬが、良いのか?」
淡藤「最悪は翼や尾を役立ててもらおう。」
白藍「やむを得んな。承知した。」
淡藤は白藍の紋に収まり近くの街に向かった。
ザイラル国、港の隅に係留している烏羽の船のキャビンですら海から感じ取る事が出来た。
烏羽「何事!また地震か。ここまで船が揺れている。」
慌ててキャビンから出る烏羽。近くの倉庫からは人々が岸壁に出ている。
烏羽の神通力「紫紺、大きい地震があった様だ。津波に警戒せねば。まずは周囲の街に向かう。」
紫紺の神通力「この街の民は何事も無い様だ。騒ぎは起こっていない。」
烏羽「ならば隣街から見て回ろう。紫紺、召喚。」
烏羽が紫紺の紋に収まると隣街へ飛び立った。
シャインルクス王朝、オールクスの街から近い島の洞窟。解毒が終わって静養中の瑠璃。
瑠璃「山吹は?黄檗と外に出ているのか?」
浅葱「如何にも。飛んでいるのでは揺れに気が付かなかったかも知れんが、街に被害が及んでいれば民の様子で察する事が出来よう。今、水面がやや上がってきたところだ。」
瑠璃「浅葱、外の様子を見なくては。津波の心配も有るが、この山の頂で山吹を感じたい。紋に収めて出て欲しい。」
浅葱「解毒が済んだが無理はするな。山の頂に降りるだけにする。じきに黄檗も戻ってくる。」
浅葱はそう言うと、瑠璃を紋に収め、外に飛んだ。
一方の黄檗と山吹。空にいたが黄檗が地震の揺れを感じていた。
黄檗「雷の者。地震が起こった。今回のは大きい。海の波も騒がしくなっている。」
山吹「地震が⁉︎浅葱と瑠璃は?」
黄檗「今洞窟を出て山に上がった様だ。」
山吹「オールクスの街を見てから島に戻ろう。」
黄檗「御意。」
大きい揺れだった地震に、ジャニオン王国の城を見て回ったいた渋紙と葡萄。
葡萄「渋紙。見た目を僕にも見せて。」
渋紙「うむ。城壁の一部が崩れている。年代の古い部分の様だ。城や他の城壁には被害は無い。」
葡萄「キョーオウの街に飛んで。萌黄さん達はもうここに向かっているのかな?渋紙は何か感じた?」
渋紙「核の山脈を出てここに向かってはいるが、大地の揺らぎは感じなかったかも知れぬ。」
葡萄「今晩か明日朝には戻るかも知れないね。良かった。街を見回ったら、あの丘に降りてくれないかな。」
渋紙「良かろう。其方に従う。ここの街は高い建物の無い場所だが、民の様子も知っておこう。」
葡萄「見た目は僕にも送ってね、頼むよ。」
渋紙「御意。」
ジャニオン王国、キョーオウの街に向かっていた3体の獣神。
それぞれの使い手が獣神の見た目を感じながら飛んでいた。
先頭を錫と躑躅に合わせて飛んでいた籐黄が何か感じた。
籐黄「大地からの力。一瞬の光の力が空に放たれた。揺らぎが有ったのかも知れん。」
萌黄「錫の見た目からは何も感じなかったけど……。」
金糸雀「地震が起こる時、微かに地面から光に似た力が空に放たれるんです。その後、地面が揺れる。光の術を持ってから感じられる様になりました。多分光の使い手の能力なのかも知れませんが。……私は地面に近くないと感じないのだけど、籐黄が言うから間違いないわ。」
躑躅「ならばこの先の街、何かあったかも知れん。」
茜「躑躅。葡萄からは何かあったかしら?渋神は千里眼で知らせたりしてる?」
躑躅「よほど急を要する以外は知らせんだろう。気配は感じている。王国の城から街に向かっている。」
錫「ひとまずあの丘に降り立つのが良かろう。渋紙も知っている場所。見晴らしも悪くない。街の様子も分かるのではないか?」
萌黄「そうね。街から葡萄が戻る頃に着ければいいけど。」
錫「心配無用。晩には着く。」
金糸雀「私は初めての場所だから、その丘には付いて行くわ。場所が分かれば先に向かうけど…。」
茜「キョーオウの北のはずれに小高い丘が有る。広い場所だから先に向かってもいいわよ。いずれ私達も着くから。」
金糸雀「分かりました。葡萄に会えれば場所も分かるし、籐黄と先に向かいます。」
萌黄「うんうん、日が傾き始めてる。暗くなるから気を付けて向かってね。」
籐黄と金糸雀は、あっという間に錫と躑躅を引き離して飛んでいってしまった。
萌黄「光の使い手の術、特性ってヤツよ。身を守る防御技召が無い分、素早さで防御無しで戦える。」
茜「それが全然ハンデになってないなんて。」
萌黄「金糸雀の攻撃スピードを見ると分かるわ。彼女の本気では、男性使い手でも付いていけないと思う。修練の手合わせは金糸雀がハンデをくれる。それでないとこっちが怪我をするわね。」
錫「籐黄とて同じ。我らには追いつこうにも不可能。」
躑躅「光の者と闇の者。正反対の特性の有る使い手。それぞれが弱い所を熟知して術を磨いているのだ。」
萌黄「スピードを教わるなら金糸雀ね。攻撃技召は同じだから。それから闇の使い手にも会ってみたいものね。防御技召しか使えない特性でどう戦うのか興味ある。」
躑躅「気を扱うのは浅葱や白藍、渋紙が達者。気の強さは渋紙。広く気配を感じ取れるのは浅葱や白藍だろうな。」
茜「やけに躑躅と錫は
萌黄「そうね。錫と躑躅は身体の作りが強そうね。鎧を着た獣神って感じよ。」
錫「そういう捉え方も有る。堅強なのは確か。」
躑躅「うむ、如何にもだ。」
茜「まもなく西の方に王国の城が見えてくる。萌黄、立ち寄る?」
萌黄「近いうちに国王に面会に行く。金糸雀が向かったし、先ず丘に向かう事にしましょうか。」
ジャニオン王国、城が近付いてくる。錫と躑躅の羽ばたく姿が傾き始めた夕陽を背に飛んでいった。
遭逢のニ、其の十二
キョーオウの街の上空を旋回する渋紙。街はずれや港、方々の家々。森付近にまで
街の医師が道に出て空の渋紙に気付いた。
医師「ほう。使い手様が来ておられる。地震の被害を見回っているかの様だ……。」
渋紙、「どうやら街に被害は無さそうだ。」
葡萄「良かった。この街は城の城壁が少し被害に遭っただけだったね。……ネクロマットの造船所跡はどうなったかなぁ……。」
渋紙「土の者。気になるなら向かっても良いが?」
葡萄「あぁ、でも茜さんに会ってからにするよ。少しは技召の修練に協力しなきゃ。」
渋紙「逆に其方が怪我でもしなければ良いがな。」
葡萄「ひどいなぁ渋紙―。君に気の使い方、感じ方を教えてくれたから少しは周囲の様子が心で見える様になったし、萌黄さんとも手合わせしてもらいたい。」
渋紙「他より先にこちらに向かっている光の者も一緒だ。防御技召を持たない特性の使い手。1度手合わせするのを勧める。」
葡萄「そっかー。萌黄さんとはかなり手合わせしてもらった。今度は光の使い手だね。楽しみにしとくよ。」
渋紙「まあ怪我したら我が止めて紋に収めてやる。心配するな。」
葡萄「渋紙。さっきから僕が光の使い手との手合わせで怪我しちゃう話になってるみたいだけどー?」
渋紙「手合わせすれば分かる事。一旦丘の上に戻る。」
そう言って例の丘に向かって羽ばたく渋紙。辺りは日が暮れかかっていた。
丘の上に渋紙が降り立つとまもなく、籐黄が舞い降りてきた。
それぞれの使い手が紋から出てきた。
葡萄「あなたは光の使い手ですか?初めまして。僕はノアギウス 葡萄、土の使い手です。こちらは僕の獣神渋紙。」
金糸雀「私は金糸雀 ラグレス。光の使い手よ。初めまして、葡萄。金糸雀って呼んでくださいね。こちらは獣神籐黄よ。」
籐黄「丘だと聞いて飛んできたところに渋紙の気配を感じたので直ぐにここが分かった。」
葡萄「他の皆んなは?」
金糸雀「見晴らしのいい丘だから分かるって。それで一足先に来たの。萌黄さんと茜さんはもうじき到着するわ。……少し前に大きい地震があったようね。この街はどう?」
葡萄「渋紙に飛んでもらって、さっき一回りしたところです。城壁の古い部分が崩れていただけで、街の中は被害は無い様でした。」
金糸雀「良かった。きっと茜が心配してる。到着したら話してあげてね。」
葡萄「渋紙。応召!」葡萄は取り出した技巧の書に渋紙を収めた。
葡萄「しばらく飛んでもらってたから、休んでもらうね。籐黄も長く飛んでいたし休んだら?」
金糸雀「そうね、そうしてもらう。籐黄、応召よ。」
金糸雀の技巧の書に籐黄も収まり羽休めとなった。
金糸雀「葡萄はこの街に来る前はどこにいたの?」
葡萄「僕は赤道の大陸の西の国、メリプト王国って国のネクロマットの街。その港近くで過ごしてました。街の漆黒の竜はかなり片付けて平和に過ごしてましたよ。」
金糸雀「ところで葡萄の歳は幾つ?私は27よ。」
葡萄「僕はまだ23歳、継承まもない駆け出しの使い手です。」
金糸雀「あら、駆け出しだなんて。茜はまだ力を授かったばかり。駆け出しの駆け出しになっちゃうじゃない。」
葡萄「皆さんには少し手合わせをお願いしなきゃ。渋紙に教わった事を鍛えなきゃです。」
金糸雀「自分磨きの鍛錬は誰でも一緒よ。私も萌黄さんも。それに早く茜さんに上達してもらわなきゃ。少し教えただけで岩に大穴を開けられたわ。凄いんだから!」
葡萄「えぇ〜〜〜。仮に僕が茜さんと手合わせしたら、大変じゃないですか。金糸雀さんや茜さん、渋紙はそれを感じていたのかなぁ……。」
金糸雀「え?渋紙が何か言ってたの?」
葡萄「あ、いえ、何でもありません……(汗)」
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