第5話 カクヨム作家さんへ「読まれないのは、あなたのせいじゃない。システムのせいです」

「なぜ、読まれないんだー!」


 と悩んでいる作家さんにむけて、今日は記事を書きます!


 読み専のかたは「ほうほう、書き手はこんなこと考えてんのね」と、カキピーでも食べながらおつきあいくださいませ!(笑)


 世の中に「ヒット作を書く方法」みたいな本はいろいろありますが、僕はそんなことを言いたいんじゃありません。


 あ、そもそも、僕もヒット作を飛ばす作家じゃないし!(自爆)


 言いたいのは、これなんです!


「カクヨムで読まれないのは、あなたのせいじゃない。システムのせいです!」


 はい。そうなんです。そう断言しちゃいます。その理由を結論から書きます。


「カクヨムは、星が入らないとどうにもならない」


 これなんです!


「えっ、またブーストの話?」


 それも違うんです!「通常時」の話なんです!


 ここからこまかく解説いたします。


 まずは、カクヨムのトップページデザインの話です。この話は前回でも少しふれているので、ご存じのかたは読み飛ばしてくれてもオーケーです。


 ではでは、スマホのトップページを見てみてください。


 まず「注目の作品」というコーナーがきます。


 それから次に、時々によってイベント的なコーナーが入ります。今だったら「カクヨムネクスト」ってコーナーがそれ。


 それが終わると、累計ランキングです。


 はい。ここまでで、スクロール何回したでしょうか。五回ぐらいしてません?


 WEBデザインでよく言われることがあります。


「初めてそのサイトにきた人は、だいたいトップページから五スクロール以内のどれかに入る」


 つまり、初めてカクヨムにきた読者さんは「注目の作品」か「累計ランキング」に吸い取られちゃうってことです!


 連載をしている作家さんは、定期的にあらたなエピソードをアップしていると思います。それが載るのは「新着小説」というコーナーなのですが、それはトップページの下の下。そんなところ、だれも見てないんです。


「いやいや、むかしからのカクヨム利用者は見るでしょ」


 そう思ったかたもいるでしょう。


 ここまで話したのは、WEB小説を初めて利用する人、またはカクヨムに初めて来た人の動きです。


 そうじゃない人、つまりベテランさんですよね。


 ところが、ベテランユーザーさんも、実はあまり「新着更新」の欄は利用しないんです!


 ベテランさんとは、ベテランのことです(当たり前のこと言ってますが)


 そういうかたは、カクヨムの機能を熟知してます。自分の好みに合った作品とか探すのは上手なんです。


 例えばで、ほんの簡単な一例いきます。


「なんか異世界のグルメもの読みたいなぁ」


 こう考えたとすると、トップページの検索で「グルメ」と入れてポチッ。


 すると検索結果として、タイトルやキャッチコピーに「グルメ」と入っている作品がずらりとならびます。


 そしてここがポイント。この検索結果「週刊ランキング」なんです。


 他サイト「小説家になろう」の場合、検索結果のならぶ順番は「更新順」です。でもカクヨムはそうじゃない。「人気順」なんです。


 では、検索以外の方法も見てみましょう。


 トップページにもどって「注目のタグ」のどれかをクリック。


 よく見てください。「注目のタグ」も「人気順」でならんでます。


 ここで「更新順」に切り替えることもできます。ですが、そんな「ひと手間」は普通の人はしません。でてきた最初の画面から、スクロールして良さそうな作品を探します。


 この「タグ」という機能は「小説家になろう」にもあります。むこうはタップしたときにならぶ順番は「更新順」なんです。


 僕の言いたいことが伝わってきたでしょうか。そうなんです。カクヨムって、なんでもかんでも「人気順」なんですよ。これがやっかい。


「毎日更新してんのに、ぜんぜん読者増えねえ!」


 その心のさけび、わかります。


「小説家になろう」の場合、一話アップすれば、なにがしかのアクセスがきます。それはむこうが「更新順」でならぶからです。


 でもカクヨムは、なんでもかんでも「人気順」つまり、星が入らないと読者の目に止まらないシステムなんです。


「小説家になろう」から引っ越してきた作家さんは、このシステムの違いに気づかない場合が多いです。そして何話アップしても人はこない。するとこう思います。


「けっ、カクヨムって人いねえじゃん!」


 と、こうなります。


 カクヨムってネット上では「人いない」ってウワサされること多いんですが、僕はその理由って、更新しても人がこないってのを作家が経験するからだと思います。


 なんかこうやってシステムのことを書いていくと、カクヨムって新人さんは読まれにくいって結論になっちゃうんですが、でもあきらめないでいただきたい!


 なぜなら、カクヨムにはいるんです。


「スコッパー」


 と呼ばれる神々が。


 埋もれた作品を掘り返してくれることから、いつしか「スコッパー」と名づけられました。


 このスコッパー、もちろん「小説家になろう」にもいます。ですが、もともとの作品数がむこうは膨大なんです。なろうのスコッパーさんに見つけてもらうのは、かなり至難のわざです。


 カクヨムを書き始めたかたで「読まれないなぁ」と悩んでいるかたがいたら、続けていたらどこからともなく読者さんが見つけてくれますので、がんばってみてください。


「がんばれ!」って根性論かよ!


 ってもし僕がこの記事読んでたらそう思っちゃうので、ここからいくつかの「作品を見つけてもらうための施策」を書いておきます。めっちゃ基本的なとこだけ書いてみます。


①「注目のタグ」をつける。


 トップページにある「注目のタグ」です。自分の作品に合うタグがなかったら、ブラウザの更新ボタンを押してください。あれって、ランダムに変わるんです。


 何回もトップページを再表示して、表示される「注目のタグ」もどんどん変えてみてください。ぜったい自分の作品でも使えるタグがでてきますから。


②何日かごとにキャッチコピーを変える。


 キャッチコピーって入れてますでしょうか。なるべく文字数いっぱい使ってください。


 そして更新はしているのに人が来ないって場合は、キャッチコピーが失敗してる可能性があります。人が来るまで色々とためしてみるのをオススメします。


③あらすじを変えてみる。


 あらすじも人が来ない場合は変えてみるのをオススメします。


 キャッチコピーにしろ、あらすじにしろ、自分が「こうだ!」と思って書くことと、読者から見るとずれてることって結構あります。


 以上の三つは基本的なことなので、更新しても読まれないってかたは、あがいてみることをオススメします。


 ちなみに、僕の「勇者カカカ」は何回更新してもさほど読まれなかったので、キャッチコピー変えまくりました。四十回ぐらいは変えたと思います。それでやっと今ぐらい細々と読まれるようになりました。


 なので、読まれない!という悩みを抱えてるかたは、上記三つであがいてみてください。だめなら、だめなとき。でもやってみて損はありません。


 がんばってるのに読まれないって悩みは、特に小説を書き始めて最初にぶつかる壁です。少しでもその悩みが軽くなればいいなと思い、この記事を書いてみました。


 ああ、そうそう、最後にこれも書いておきたい。


「異世界ファンタジーではない作品を書いておいて、読まれない!と悩むのはやめましょう」


 (笑)


 もうね、WEB小説サイトってところは、異世界ファンタジーを読むサイトなんです。それは大きな時代の流れなんで、そこに文句を言っても始まりません。


 ただし、読者のなかには「なんでも読んじゃうぞ」というツワモノも多いので、現代劇なり、エッセイなり、詩なりなんなり、載せてみるのはいいこと!と思ってます。


 読み専(読む専門)でこの記事を読んでくれたかた、以上のような理由で、カクヨムは「星」が入らないと、どうやっても埋もれちゃうシステムです。おもしろいなと思った作品には、レビューは書かなくてもいいので星のひとつほどは入れてあげてくださいませ。


 ではでは、今日は「カクヨムは星がすべて!」という記事でした。読んでくれたかたに愛と祝福を(おおげさ)

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