第6話 カクヨム名物『けなし星』悪口レビューを消すか残すか問題。

「けなし星」


 それは夜空にかがやく赤い星。


 ……なわけないんですが、今日は「けなし星」について解説したいと思います。


 これだけでなく、アンチコメント全般についても「対応の答え」を僕ながら書いていきますので、悩んでる作者さんはひとつの参考にしてくださいませ。ませませ。


 さて、最初のころに少し書きましたが「けなし星」とは批判レビューと言いましょうか。まあ早い話が、悪口をレビューで書くというやつです。


 これのやっかいなところは、批判や悪口が「感想コメント」ではなく「レビュー」で書いているという点。


 前回までの記事で僕はこう解説してきました。


「カクヨムでは星が入らないと読まれない。更新しただけじゃ読者に見つけてもらえない!」


 そうなんです。カクヨムは星がすべてなんです。


 そうなるとですよ、書いていることは悪口なんだけど「星」が入ってるもんだから、消すに消せない! というやっかいなレビューが「けなし星」なんです。


 カクヨム運営さんも、これは問題だという意識は持っていて。


「見つけたら、そく削除すっからな。んでその読者には警告文を送るからな!」


 と宣言しております。


 なんですが。膨大な数があるWEB小説です。運営さんがすべてのレビューに目を通せるはずもなく「イタチごっこ」というよりは「家が多すぎてシロアリ駆除なんて全部できねえよ」という状況になっております。


 また、


「どこまでが悪口レビューなんだ?」


 という問題もあります。例えば


「アトボロス獣王記ってさ、おもしろいんだけどさ、文章は幼稚だし、誤字脱字も多いから、そのへん気をつけてくれればねぇ」


 みたいなレビューだったら、これ悪口なん? アンチレビューなん? という審判によってセーフかアウトか判定の分かれるところになります。


 結論から言うと、対応はふたつですよね。


○放置

○削除


 このふたつです。映像じゃないんでモザイクかけるわけにもいきません。


 強メンタル! なかたは、こう考えればいいと思います。


「うぇ~い。悪口だろうがアンチだろうが、星もらえた。ラッキー♪」


 とこう思えばいいわけです。


 放置するのも、ある意味ではオススメです。それはなぜか。


「けなし星」っていったんそういうレビューが入りだすと、どこからともなく同じ属性の人たちがむらがってくるんです。わさわさ、わさわさと。


 そうなると、また「アンチレビュー」が入ります。つまり星がめっちゃ入ります。星がめっちゃ入ると、上位100位にランキングインしたりします。そうなるともうPV爆発。PVあがって、さらなる「けなし星が」(笑)


 あっ、そうそう。この「けなし星」だけでなく、アンチコメントとかも、こういうこと言う作者さんは多くいます。


「おれは書かれた感想はすべて受け止める。それがおれを育てるから!」


 ふむふむ。


 また、こういうことを言う読者さんもいます。


「自分に都合のいいコメントだけ残すって、ひきょうじゃね?」


 はいはい。うんうん。どっちも、いっしゅん「正論」に聞こえます。


 ですがこの両名、ひとつ重要なことに気づいてないんです。それは……


「ラーメン屋の店内で、そこのラーメンの悪口言うやついたら、それ、ほかのお客さんの迷惑だから!」


 これです。


 その作品を気に入って読んでくれてる読者もいるんです。その読者さんは、批判されてる文章を読んで、気分がいいはずありません。


「いやいや、読者さんって、ほかの人の書いた感想なんて読んでないでしょ」


 と思うかもしれませんが、感想とかレビューとかって、結構読まれてます! それについては次回に解説しようと思います。


「いやでもよう、消すのってなんか怖いじゃん。消したあとに『作者さん、自分に都合の悪いコメントは消すんですねぇ』とかまた書かれたら、怖いじゃん!」


 わかります。めっさわかります。


 でもですよ、レビューやコメントを消す権利は「作者」しか持ってないんです。あなたはラーメン屋の店主なんです。店の中で悪口言ってるやつがいたら、追いだせるのはあなたしかいないんです!


「んでさ、ヨヨヨ(代々木夜々一)。いろいろ解説してっけど、おめえさんは消すの、消さないの?」


 とこう疑問がわいたかた、おられるかもしれません。


 断言します。


「ガンガン消しますよ。レビューだろうがコメントだろうが、アンチは見つけたらそく削除でございます!」


 そして僕のアンチかどうかの判断基準。これは簡単です。


「ほかの人が読んで、いやな気持ちになるか、ならないか」


 です!


 まあ僕のところに、あんまアンチコメントこないんですけどね。なぜなら、そもそもあんま人こねえから!(自爆)


 ですが、もしアンチコメントきたら、すぐ消します。


 だって、僕の作品をおもしろがってくれる読者さんがいるんですよ。楽しみに待ってくれてる人がいるんですよ。もうそんなの神です!


 僕は楽しませたいんです。入ってきて、出ていくまで楽しませたいんです。


「にいちゃん、うまかったよ。また来るぜ」


 そう言ってお客さんがのれんをくぐり出ていくまで、不快な思いはいっさいさせたくないんです!


 ……まあ、たまに作品でスベって読者さんを不快にさせてるかもしれませんが。(白目)


 というわけで、今回は「けなし星」ことアンチレビューについて解説しました。


 ちょいちょいこういうのは、悩んでいる作者さんのつぶやきをツイッター(X)で見かけますからねぇ。参考にしていただければなと思います。


 あっ、ちなみに、僕はアンチコメントを書く人を、悪く思ってはいません。


 それはそれで、その人の楽しみかた。百人いれば、百通りの楽しみかたがあっていいと思います。


 それに、せっかく時間を使って読んだのに、ラストがクソつまんねえ!とかあると思います。そういうときは作者に「てめえこのやろ!」と物申していいと思うんです。


 ワタクシ代々木夜々一も、ご意見ご感想、または「ヨヨヨさんってカープファン?」みたいな作品に関係ない話まで、お待ち申しあげております。


 ただし、


「うわっ、これほかの人が読んだら気分を害すかな」


 と思ったら、消すってだけで。


 僕のお店では退場させていただきます。それはもう


「おれっち、常連さんへのひいきすげえから!」


 これにつきます。


 さて、ここまで書いても、アンチコメントやアンチレビューを消す勇気がないという作者様に、この言葉を贈り、今日は締めさせていただきます。


「まよわず消せよ、消せばわかるさ!ありがとー!(アントニオ猪木談)」

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2024年11月15日 19:38 毎日 19:38

「レビューブースト」という爆弾について全解説! 代々木夜々一 @yoyoichi

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