第3話 レビューブーストが起きる原因

 さて三話目ですね。


 今日は「なぜブーストが起きるのか?」を解説したいと思います。


 ブーストが起きる原因はいくつかあります。そのなかでもっとも大きな原因はこれ、トップページに「新着おすすめレビュー」というコーナーがあるから。


 あそこは見ないけどなぁ、というかたもいると思います。ですが、レビューブーストがかかるって事は、あのコーナーを参考にしている人はけっこういる! ということだと思います。


 そしてブーストというのは、何日にもわたって続きます。


 まずブースト初日。嵐の一日目は「新着おすすめレビュー」から流れてくるのがほとんどです。


 次に二日目。


「新着おすすめレビュー」は新着順でならぶので、もらったレビューも一日たてばかなりうしろになっています。


 そうなると、アクセスはここからじゃない。ちがうところからです。


 前日、一挙にアクセスが来たことによって、あらたな星やフォローが入っています。そうすると載っちゃうんです。トップページ「注目の作品」に。


 あそこの欄、次々と変わるので時間はわずか三分ほど。それでもフォローはバンバン来ます。いっちばん目立ちますからね、トップページで。


 注目の作品に掲載される条件は、明らかにはされていません。一説には「一日で星が二人以上」ですが、星ひとつで載ったこともあるので、フォローが入った数なんかも加味されてるかも。


 ブーストの流れをまとめます。


レビューが書かれる

新着おすすめレビュー欄に載る

作品へのアクセスが増える

あらたな星、フォロー、ハートが集中して入る

その結果、翌日に「注目の作品」へ載る


 こういう順番でブーストは加速していきます。


 さらに次もあります。この時、運よく星がまとまって入ると「日間ランキング」のトップ100に入ります。そうなると、さらなる爆発! というわけです。


 以上が簡単にまとめたレビューブーストの流れです。けっこう単純。結局、トップページに載るからなんです。


 あっ、でも、例外的なアクセスの入口があります。


 それは、レビューの達人から入ったレビュー!


 これは、ぼくの予想でしかないのですが、レビューをたくさん書いてるかたは、ほかの読者さんからも参考にされてるっぽい。


 想像してみると、理にかなってます。誰かのレビューを目にして、試しにその作品を読んでみるとする。そして面白かったら、もう一度、同じ人のオススメを読んでみたくなるのではないでしょうか。


 さてさてここまで「ブーストが起きる原因」を書きました。


 ここで実際に、どれほどアクセスが変わるか? というのを書いてみます。こういうのは実例のリアルな数字でいきましょう!


 ぼくの初期作品に「勇者カカカの冒険」という、ふざけたタイトルの作品があります。


 この作品の初日は25アクセス。次の日が39。通常時が20から100PVという作品でした。


 ところがです。レビューブーストが起きたとき、一日のアクセスは2537PV。


 通常時が100としたら、25倍です。そりゃあね、あわ吹くってもんですよ。


 作家のみなさんは、カクヨムって記事をあげてもPVが増えないので、ひじょうに悩むかたも多いと思います。


「小説家になろう」だと、記事をあげさえすれば、どこからともなくアクセスがありますが、カクヨムにはそれがない。


 そのかわり、というわけでもないんですが、このレビューブーストだったり、同じような効果の完結ブースト、そして「注目の作品」に載ったりと、浮上するチャンスがあります。


「小説家になろう」にもレビューという機能はありますが、あちらはブーストが起きません。トップページで目立つ位置にレビューのコーナーがないからです。


 レビューブーストがもっとも大きいサイトは、ここカクヨムなんです。


「くそう、ぜんぜん読まれねえ」


 作家さんたちは、そう悩むことも多いと思います。途中で投げだしたくなった時は、ぜひとも最後に「完」の字を入れる日まで、がんばってみてください。


 ちなみに、アクセスの話をしてますが、アクセスが一番爆発するのは「週間ランキング」です。その次に日間ランキングかな。


 ぼくも数回しかランキング入りした事がないので、大した事は言えませんが、これだけは言えます。


「カクヨムは読者が少ないというのは嘘」


 もうね、めっちゃいます。ランキングに入った時のアクセスは、レビューブーストや完結ブーストより上です。カクヨムには、こんなに人がいたのか! ってぐらい、バンバン読まれます。


 いいですねぇ、ランキング(遠い目)




 さて、悲しい話も書きます。


 レビューブーストについて書いてきましたが、悲しい事実があります。それは……


「ブーストは異世界ファンタジーしか、かからない!」


 ということ。


 正確に言うと、ラブコメも少しブーストかかります。んでも、SFとか現代ドラマとかホラーとかミステリーとか、無理なんです。


 これは、ひとえに読者人口だと思います。圧倒的に異世界ファンタジーを読む人が多いので。


 異世界ファンタジーとラブコメ以外のジャンルを書いている作家さんは、がっくり肩を落とされるかもしれません。ですが逆にランクインは異世界ファンタジーよりほかのジャンルのほうが難易度低めです。


 まあ、異世界ファンタジー以外のランキングで上位表示されても、アクセスはたかがしれてるという悲しい現実もありますが……


 あっ、でもまれに、異世界ファンタジーやラブコメ以外のジャンルでも、たまーに、ごくたまーに、レビューブーストかかります。


 ワンチャンはある、あるんだ! そう信じて作家さんは書きましょう。そう思って書かないとね、精神衛生上よくありません(笑)


 カクヨムは悪く言われる事も多いサイトですが、他サイトも経験したぼくの意見では、


「読者様は一番あったかい♡」


 というのが、ぼくの意見です。気持ち悪い意見ですいません(笑)


 ほかのサイトより、感想や意見はもらいやすいと思います。それにハート。あれは敷居が低くて、とてもいいシステムだと思います。


 読み手のかたは、星も感想もちょっとイヤという時はハートをポチッと押してあげてください。それだけで「読んだよ」と作家に伝わります。これだけで、作家側はすっごい救われるんです!


 さてさて、今日は「レビューブーストが起きる原因」について書きました。


 このへんまでで、カクヨム初心者のかたは「レビューブースト」なるものが理解されたかと思います。


 そうなるとですよ、次にこう思いませんか。


「んじゃよ、実際にブーストが起きたレビューを見せてくれよ」


 はい、おまかせください。


 なんで「おまかせください」とおおぐちをたたけるか。それはですねぇ……


「ランキングに入ってる作品は、そもそも毎日が嵐のようなPVなんで、どれかブーストだかわっがんねえから!」


 これです。(笑)


 人気うすだからこそ効果がわかるレビューブースト。


 明日は「ブーストが起きやすいレビュー」について、実例をあげて解説いたします。

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