第2話 レビューブーストが起きるとこうなる!

 ……いやもう、めっちゃ笑いました。


 一話目を昨日にアップしたんです。んで文章中「レビューを催促さいそくしてませんからね!」って注意書きしたんです。


 なのに、ねらいすましたかのようにレビューを書いた人たちがいます!(笑)


 いやもう、レビューの文面からして楽しいかたたちだなぁ。


 ぼくは悪乗りして言いたい「ありがと!あなたがたが隣人ならビールを一杯おごりたい!」と(笑)


 なかなかブースト起こすのって難しくて、もろもろのタイミングだったり理由だったりあるので、それはのちほど解説したいと思います。


 さて、では今日の解説にもどります。


 今日は「レビューブーストが起きると、作家側はこうなる!」というのを解説します。


 んー、どう書こう。


 よし、こうします!


 ここに仮の名前として「ヨヨギくん」という作者がいたとします。


 彼がレビューブーストを喰らうとどうなるのか、解説していきましょう。


 ヨヨギくんの作品は、ランキングとは縁のなさそうな作品でした。でも本人としてはいきいさんでカクヨムに参戦し、作品は5万字ていどまで進みました。


 5万文字。毎日こつこつ2千文字を書き、それが一ヶ月ほど続いたある日。


 カクヨムの作家画面。その右上にあるベルのマークに「お知らせあるよ!」というしるしが。


 ああ、ありがたい。だれかが「いいね!」のハートを押してくれたか、フォローが入ったのだろう。


 自分の作品は一日のPVが10ていど。フォローがやっと20人超えたところ。


 ベルをクリックしてみると、文字は青色。


「青?」


 ハートが入った時のお知らせ文字は赤、フォローが入った時のお知らせ文字は緑。


 青色の文字でこう書かれてある。


「作品に★レビュー」


 うわっ! これ、星だ。星が入ったんだ! おれ初めて星が入ったよ、おっかさーん!


 と喜びそうになったが、よく見るとちがう。


 星ではない。その下に感想のような文字がある。


「……星じゃない、レビューだ! だれかがレビュー書いてくれた!」


 そのレビューを見に行く。ぼくの作品が褒められている。なんか、ちがう人の作品じゃないかと作品名を読み返す。まちがいない、僕のだ。


 ひと息、大きくついて天上を見上げる。やったよ、レビューもらっちゃった!


 感想ならまだわかる。でもこれはレビューだ。僕の作品をおすすめしてくれている。神か、この人は!


 それからレビューを20回ぐらい読み直し、自分の設定画面にもどると、なぜかまた右上のベルにマークが点灯。


 クリックしてみると、フォローが入ったお知らせ。


 すごいな今日。レビューだけじゃなく、フォローも一件。だいたい僕の作品なんて、十日に一件フォローが入るぐらいなのに。


 作品の続きを書こうと、作品画面に移動すると、またベルにお知らせマーク。だからクリック。


「あなたの作品をフォロー。○○さん、△△さん、□□さん」


 おおう? 一挙に三人?


 そこから、何か画面を変えるたびにお知らせのマークは点灯する。お知らせの内容は「フォローされました」そして「ハートが届きました」と次から次に。


 お知らせの嵐は、一旦止まったと思っても、10分ほど経てば、またお知らせマークが光る。


「いや、これ、何がどうなって……」


 ぼくは一日中、ただただ、お知らせを見ていた……




 以上、ヨヨギくん(仮名)という人の話でした(笑)


 そう、こうなるんです。一日に数えるほどのアクセスしかなかった作品が、とつじょ火を噴いたかのように読まれ始めます。


 そしてフォロー、ハート、星、そのお知らせが、ずっと鳴り響きます。それはもう、人気うすの作家からしたら、一日中、パチンコ台が大当たりしているような状況なのです。


「あわわ……」


 恐ろしいのは、この気が狂いそうな状況は一日で終わるかと思いきや、三日ほど続きます。


 レビューを書かれるかたは、以下のような気分で書かれると思います。


・この作品を褒めてみよう

・この作品をオススメしてみよう


 そう、けっこうそれだけの軽い気持ちだと思いますが、うまくして「ブースト」というものが起きると作家のほうは大変なんです。なれないお知らせが山のようにきてカニのように泡吹いてる、と思ってください。


 そして、この泡は、狂喜乱舞の泡です。


 作品を書く人って、タイプは色々だと思います。ですが、心の底では「多くの人に読んでもらいたい」と思っています。


 しかし、悲しいかな。カクヨムには何万、いや何十万とか作品あると思います。その作品のうち六割以上の作品は星もフォローも、なにも入らず沈んでいきます。


 数え切れない作品群。埋もれた作品は、そのままカクヨムの暗い底に沈んでいきます。


 なんで読まれないのに、作家は作品を書くんでしょうね。自分もそう疑問に思いながらも書いてしまいます。


 そして、読まれない日々が続いていくと、心が少し「んで」いきます。


 そんな時に喰らうレビューブースト。


 大げでもなんでもなく、ほんとうに「あわわわわ……」となります。




 今回はレビューブーストに関して書いてますが、これ、作者を救うという点では、感想も同じ効果があります。


 一人でも感想をもらうことで、その作品を書いて良かった!って思えるものです。


 大げさだな! と思われるかもしれません。でも、だいたい小説だと文庫一冊分で10万文字。仕事のあいまにコツコツ書くわけです。毎日毎日。ああ、なんて根暗な作業。小説書くやつの性格が、僕みたいに根暗なのは、このコツコツ作業のせいです!


 そしてこのコツコツ作業。これが、なんの反応も得ることができなかった! となると、ひじょうに凹みます。そして膿みます。みはしませんが、みます。


 そんな時、感想とかレビューが一件でも入るともうね!


 ぷわー! と膿んだ心に光が差し込みます。


 あっ、何度も書いておきますが、この記事は「感想書いてね!」とか「レビューしてね!」っていう催促さいそくをする記事ではありません。


 ……まぁ、ヨヨギくんっていう作家は、小説作品のほうでは完結後のあとがきで催促してるみたいですが(爆)


 んでも、レビューや感想を書かれたことのある人にむけ「すんげえ、それで作家側は救われてます!」ってのは言いたい。


 だれかの作品にレビューか感想を書いたことのあるかた、すべての人に「ありがとー!」と言いたい。


 さてさて、今回は「レビューブーストが起こった時、作家側がどうなっているか」を書いてみました。


 次に「なぜレビューブーストという現象が起きるか?」というカクヨムのシステムなどを解説してみたいと思います。



――ここから余計な結果報告。


 昨日、僕はこの「レビューブーストという爆弾」という新作を一話アップしました。


 同時に「異形の巫女」という新作を一話あげました。


 おなじタイミングでおなじ一話だけという作品です。


 この記事を書いている時点でのPV数は「異形の巫女」が15に対し、「レビューブーストという爆弾」が31です。


 一話しかないので、PVの「1」はすなわち「ひとり読んだ」ということです。


 どうしてこんなに初日で二倍以上の差があるのか。それはこちらの作品にレビューが入ったからです。


 しかも「異形の巫女」のほうは、僕の過去作品を読んでくださってる常連さんがいますので、普通ならそっちが有利なんです。でもこっちの「レビューブーストという爆弾」のほうが倍の人が読んでいます。


 レビューってやっぱりトップページに載るので、あらたな読者さんを増やすんです。


 レビューってブーストが起きなくても、きちんとめちゃくちゃ効果あります。それを伝えたかったので、最後に書かせていただきました。

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