第11話 林間学校の班決め!
あのデビューライブから約1ヶ月が、経った7月。
俺は桃坂カスミの配信を見ていた。
俺は今までVTuberを見てきたことが無かった。
でも!俺は「Scarlet」ってどんな人がいるのか、いろんな人の配信を見ると、どハマりしてしまった。
自分でもびっくり。
そして、今俺は桃坂カスミの配信を見ている。
「今日もテンション高いな霞は。」
俺は笑いながら声に出した。
『実はお知らせがあります。』
突然カスミがお知らせがあると言った。
『実は私、CDデビューすることになりました!』
画面越しで伝わってくるテンションの高さ。
『詳細は後日発表しますのでお待ちください!』
そして、配信は終了した。
「それにしても霞は凄いな」
俺は霞の活躍を考えるとつい声に出していた。
「拓也!」
大きな声で呼ぶのは、霞。
バタバタと俺が横になってるソファーに向かって来た霞は顔を近づける。
俺の顔と霞の顔の距離はほんの数センチ。
「り、林間学校、わ、私と一緒には、班を組むよ!」
霞は顔を赤くしながら言った。
「は?いきなりどうした?」
「いいから私と組むの!」
林間学校。俺らの学校では1年生が6月に行われる行事である。
「それでは班決めを始めるぞ」
先生がそう言うと、霞が手を挙げた。
「どうした、桃坂」
「班決めは自由に決めてはどうですか」
「そうだな、いいぞ自由で」
え?いいの?と思ってしまった、俺。
まぁいいのか。
「拓也、私と組も!」
霞が俺の腕に巻きついてきた。
「分かったよ」
とその時。
「お兄ちゃん!一緒に組もう!」
もう一方の腕には雪羽が巻きついてきた。
「あ」
どうしよう。これ絶対喧嘩になる。俺は確信した。
と数分後。
口喧嘩は終わり結果俺と霞、雪羽と組むことになった。
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