第10話 デビューライブ!

デビューライブ当日。

「最終確認。パソコンよし、マイクよし、電源よし。」

私は配信機材の確認をした。

現時点で私の人気は超バク上がり。

私がスイッターでの「Scarlet」の加入を報告した時、いいね数が10万を超えた。たくさんのコメント。

私を見てくれるんだ。と思った。

少し緊張してきた。でも、たくさんの人が私の配信を待っている。

配信1分前での待機人数は11万人。

マネージャーからは、楽しんできて。とだけ言われた。

もちろん楽しみますよ!

配信まで残り30秒。

私はスイッターでスイートをする。

『みんな!もうすぐだよ!』

投稿ボタンを押した。

時間になるまで3、2、1

「やっほー!みんな!はじめまして!の方も前からずっとみてる人もこんばんは!桃坂カスミです!」

画面に映し出された、キャラは桃色の髪に桃色に輝く瞳。

コメントが次から次に流れていき、なかなか読めることが出来ない。

「それじゃあ、まず最初は!プロフィール紹介!」

私は画面にプロフィールを表示させた。

「名前は桃坂カスミ、誕生日は12月27日、趣味はアニメを見ること!」

私はコメントを見る。

なんのアニメ見るの?というコメントが多数あり答える。

「なんのアニメ見るの?んーとね、グンダムとか、最近だとイマージュとかね」

次のプロフィール紹介をするべく私はプロフィール紹介に戻る。

「特技はパソコンの操作!私、パソコンには強いからねー」

私は笑いながら言った。

そうやって配信すること1時間。

「そろそろ終わりの時間が近づいちゃったね」

私はコメントを見ると、いやだ!、まだ見ときたいー、などの声が多数あった。

「私はまだ始まったばかり!私の時代は今日ここから始まる!だからみんなこれからよろしくお願いします!それでは、桃坂カスミでした!バイバイ!」

私は配信を切った。

スイッターを確認すると

世界トレンド1位『桃坂カスミ』世界トレンド2位『カスミちゃん』世界トレンド3位『カスミパソコン強し』

なんと、私関連が1位から3位まで独占していた。

まさか『カスミパソコン強し』がトレンド入りするとは。

と私は笑いながら言った。

今日から私はVTuber。

今日から私は「Scarlet」の一員。

今日はデビューライブという記念すべき日、6月1日。


今日から私は新しい世界に1歩踏み入れた。

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